「夫が投資で失敗して大損した。これからの養育費とか住宅ローンとかどうしてくれるの……」
「嫁が自分に相談もせずにこっそりと投資して大損しやがった」
投資の失敗に関する話は多く聞きます。本来お金を安定的に増やすのが目的であるはずなのに、かえって目減りさせてしまう。今回はそんなパターンをいくつか考えてみました。
■投資で失敗する人には共通点がある
「旦那がまた投資で失敗した。これからお金がかかる時期になんてことを……。もう投資なんて辞めさせようかしら」
独身であれば投資で失敗しても自分だけの問題ですが、既婚であれば家庭全体影響を与えることになります。なので、投資の失敗を繰り返すと、上に書いたように、もう投資を辞めさせようかと考える人も多いと思います。
実際に、「投資に興味があるけど嫁に反対されている」という話は結構聞きます。夫婦の一方が投資に否定的であることは、投資に対する恐怖感が根強い日本では珍しいことではありません。
でも、投資の賛成反対の違いは、価値観の違いによるものではなく、知識の差によって生まれることがあります。投資に否定的な人の大半は、このブログで書いてあるような投資の基礎すら知らなかったりします。
投資は、投資したいからするのではなく、必要だからやるのです。経済的な不安から解放されたいから投資するのです。
投資で失敗を繰り返すようであれば、失敗する人の共通点を知ることです。考え方と情報源を修正していけば、多少お金を失うことはあっても、大きく損失を被ることはなくなります。ということで、投資で損する人の共通点について書いていこうと思います。
◆分散投資をしていない
資産運用の基本的な考え方といえば財産三分法で言われるような分散投資です。株やFXなど、それだけで食っていけるくらいの得意分野があれば話は別ですが、
一括集中的な投資は非常にリスクが大きいです。どんなに大きな利益が出そうなタイミングであっても、そこに大金を投じてしまうと、言うまでもなく大きな損失を被ることがあります。おそらく投資と投機の違いとかで、よく聞く話だと思います。
堅実な分散投資は、普通預金、有価証券、不動産など、適度なバランスで資産を配分させることです。
◆時期をずらさない
分散投資の概念は資産クラスや通貨だけではありません。特に有価証券であれば時間分散もかなり重要になってきます。
時間分散を図りやすい最もポピュラーな方法は積立投資だと思います。情報源は注意が必要ですが、若い人で資産運用に積立投資を入れていない人はぜひ組み込むことを検討すると良いと思います。
また同じ時期に複数の良い情報が手に入ることがありますが、そこでも同じ時期に何件も投資するのではなく、敢えて時期をすらして投資していった方が良いと思います。
◆短期で利益を出そうとする
積立投資のような長期的な投資の話になると、そこまで待てないとか言う声をよく聞きますが、投資の基本は中長期的な投資です。
デイトレやFX、デリバティブ取引のプロであったり、小遣い稼ぎ程度であれば話は別ですが、基本的に金融商品で短期で荒稼ぎしようとは考えないのが原則です。投資は稼ぐ手段ではなく、守る手段なので。
短期で荒稼ぎしたいのであれば、資産運用ではなく収入を増やすことにフォーカスした方が良いです。
◆無理して投資をする
目先の生活費まで投資に注ぎ込んで、手元にすぐに引き出せるお金がほとんどない人を多く見ます。ていうか、自分も一時期そうしたことあります。
でも、これはお勧めできないです。やはり投資は将来必要になるお金を安定的に育てていく手段なので、せめてここ半年間くらいの生活費は残しておいた方が良い。個人事業主の方であれば、確定申告時に支払う税金も運用には回さずに確保しておくべきでしょう。
良い情報が立て続けに入ってくることもあるので、つい普通預金の割合がかなり低くなってしまった……、ということはたまにやってしまうこともあります。
そういう場合は、半年ぐらいは追加の投資はお休みしておくのがベターでしょう。まあ、全然投資しないよりはかなり良いと思います。
◆情報が少ない
投資で失敗する人の90%は、この情報源が問題だったりします。投資詐欺の話も珍しくないですから、情報を広く取っておいた方が良い。
情報が少ないと、どうしても選択肢が狭くなり、金融機関の良いカモにされてしまいます。
若い人だと、タネ銭が少ないという理由で投資に踏み切れない人も多いと思いますが、だからといって停滞するのではなく、タネ銭が貯まるまでに情報収集しておくことをお勧めします。運用資金が貯まってから慌てて投資しても火傷しますからね。
まともな情報はネットから収集するのは難しいと思うので、できれば自ら足を運んで、いろんな勉強会に参加してみると良いと思います。