今回は映画「怒り」を観に行った感想を書きたいと思います。ちなみに原作はまだ読んでません。(同じ原作者の「悪人」は読んでます)
渡辺謙、宮崎あおい、松山ケンイチ、妻夫木聡、綾野剛、高畑充希、森山未來、広瀬すず、このキャスティングを聞いただけでも力を入れて作った感じがわかります。
本来ならば、このキャストでいくつ映画撮れるんだろう・・・、と思えるほど豪華キャストですね。
■「怒り」を感じたから観に行った
なぜ観に行ったかというと、冒頭で書いたように、豪華なキャストだったというのもあります。これだけ豪華であれば、原作知らなくても興味持ちます。
しかし、観に行った理由はこれだけではありません。この「怒り」を観る前に、実は同じ映画館で「君の名は」を観ていたんです。
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すごい良い映画でした。もう1回観たいと思える映画でした。でも、何が間違いだったかというと、ぼっちで観に行ってしまったんです。
「君の名は」を観た人ならわかるかもしれませんが、これカップルで行くと作品の余韻が2倍になるような映画なんですよね。
心地良い余韻を感じる映画だと思います。でも、できれば2人で共有したい感覚です。デートで行きたい映画でした。
そう思うと、段々ぼっちで観に行ったことに対して、「怒り」みたいな感情が湧き上がってきたんですよね(笑)
そしたら、ちょうど同じ映画館でぴったりのタイトルの映画が上映されているではありませんか。というわけで衝動的にチケットを買った次第です。
■年齢層やや高め
「君の名は」を観たあとだから感じたことですが、「怒り」を観に来た人の年齢層はやや高めでした。
原作は読んでませんが、あらすじだけ聞くと、あの小説を読む層は、たしかに中高年という感じです。
その高い年齢層のなかに、女子高生(中学生かも)が4~5人で観に来てたんですが、正直「渋い映画選んだなあ」と思ったくらいです。
■キャストの贅沢な使い方
この映画、一応主役は渡辺謙ということになっているのですが、東京、千葉、沖縄と3つ舞台があり、しかもこの3つは互いに混ざり合うわけではなく、どれも重要な舞台になっているので、誰が主役なのか言いづらいところがあります。
もしかして原作者は、映画化される際に豪華なキャストになることを想定して書いたのではないか?そのように思えたくらいです。
なので、キャストの使い方が、かなり贅沢と思えるところも所々ありました。高畑充希なんて、ほとんど最後の方にしか出てこないし、広瀬すずなんかも中盤は全然出てこない。
広瀬すず目当てで映画見たいなら、同時期に上映している「四月は君の嘘」を観たほうが良いのは確実です。
しかし、映画を見ていて「うわー、もったいない使い方しているなあ」という感じはあまりなかったですね。それは登場人物それぞれ1人ずつ重要な役割を果たしているから。きちんと存在感は残しているんですよね。
たぶん原作の人物設定が重厚でしっかりしているんでしょう。まだ原作を読んでませんが、ちょっと読んでみたくなりました。
■原作知らなくても大丈夫か?
原作知らなくても、充分味わえる映画です。むしろ、原作知らない方が結末知らないので良いかもしれません。誰が真犯人か知らない方が良いですよね。
映画のクオリティがかなり高いので、映画は映画として充分楽しめるでしょう。
ただ、豪華キャストで想像できるように、登場人物はかなり多い。人物相関図くらいは見ておいた方が話に付いていきやすいと思います。