自分を押し殺してしまって心がパンクしそうな人におすすめな本

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自分を出す練習

相手の気持ちを気にしてしまうばかりに、自分の気持ちを押し殺してしまう人。自分の言いたいことや本当にやりたいことを後回しにしてしまったり、相手の言うことに従ってしまったりして心がパンクしそう。

そんな人が読むと、心が軽くなって、ストレスから解放されるヒントを得られそうなのが、「やさしすぎるあなたが少しずつ自分を出す練習」(井上裕之著、サンクチュアリ出版)という本。

優しい感じのイラストも多くて、140ページくらいで、読了するのに時間のかからない本なので、自分を出せないで心が疲れた場合、一読してみると良いと思います。個人的に印象に残った箇所の感想を書きたいと思います。

■言葉の法則

自分の感情を素直に表現することに慣れていなくて、ストレスを溜め込みすぎて爆発したときに出てくる言葉は、重く澱んだエネルギーが宿ってしまうそうです。たしかに、これはあるなあ。自分も他人も不快になってしまいます。

だからこそ、ありのままの感情を少しずつ出していった方が良いそうです。そこで、著者は少しずつ感情を表現していくための考え方として、2つの法則を紹介しています。(以下原文まま)

法則の1:たとえ少々乱暴でも、自分と相手に対しての尊敬や愛情や好意や思いやりがあった上での言葉なら、そこには、相手を不快にさせないいいエネルギーが宿ります。

法則の2:よく怒ってはダメだといわれますが、じつは、怒ったり、泣いたり、笑ったり、楽しんだり、そのどれひとつが欠けても、その人は人間的な魅力を失ってしまいます。

この2つの言葉の法則を知って、その上で、もう一度、あなた自身の感情を、「怒っても泣いても、それはそれで今の素直な私の気持ちなんだから、いいんだよ」と、まるごとそっと認めてあげる。そうすれば、あなたの心は自然に、自分を肯定するいいエネルギーで満たされていきます。

そうですね、何も無理に我慢してまで相手の話を黙って聞いている必要もないわけです。時には怒ったり、わめいたりして感情を吐き出しても良いのです。

個人的に経験したことがありますが、ずっと溜め込んだままだと、本に書いてあるとおり、相手の心や体を傷つけることになります。僕も相手にケガを負わせたり、部屋で大声で叫んで苦情が来たりしたことあるので。

■メリットの法則

人付き合いの中で、気乗りしないこと、嫌だな、苦痛だなと思うことがあります。人と関わりたくなくなるくらいトラウマになることもあります。

そんなとき、この付き合いにメリットがあるかどうかで天秤をかけてみると、良いみたいです。例えば気乗りしない飲み会でも、人から刺激を受けたいとか、自分の悩みを聞いてほしいとか。

この人と関われば、いずれかは人間的に成長できると思ったり、経済的に豊かになれそうであれば付き合ってみる、もしそうでなければバッサリと切り捨ててしまう感じで良いと思います。

この人との付き合いを、心の成長と成熟に繋がるかどうかで判断するのは、とても大切なことだと思っています。

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■言いにくいことを伝える方法

どこか相手に本当のことが言いにくいことがあります。イライラして爆発しそうになるのですが、それでも本音を言い出すことができない。

そんなときは、「1つ意見を言って、3つ相手をほめる」というのが効果的だそうです。

相手の間違いを指摘したり、否定的な感情をぶつけたりしてばかりだと、相手を傷つけてしまい、相手は自分に心を開かなくなる。結果として、自分も相手に心を開けなくなる。そうやって孤立を深めていく。

ほめ上手になることは、自分の心もハッピーにしてくれるし、人間関係の破壊も防いでくれます。

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■グチや悪口を言いたくなってしまったら

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グチや悪口がセルフイメージを大きく下げるというのは、多くの書籍でも書かれていることですが、それでもどうしても言いたくなることがあります。

そういうときは、「今から10分だけ聞いてね」という感じで、時間を決めてわーっと吐き出してしまうと良いみたいです。心の掃除が目的です。

そういえば、以前友人が「愚痴を言い合う会」みたいなのを開いていたのを聞いたことがあります。普段はポジティブで明るい人です。おそらく、心の掃除を目的として開催していたのではないかと思います。

重要なのは、心の掃除が終わったら、今度はいい言葉、励ます言葉を交換したほうが良いとのことです。心を空っぽにしてデッドスペースがたくさんできたら、今度は良いものを取り込んでいくというイメージでしょうか。

だから、グチや悪口も、時には思いっきり吐き出すことも必要かもしれません。でも、ダラダラと悪口を楽しんでいる井戸端会議には、もちろん付き合う必要はないと、著書では書いています。

■友達は少なくていい

友達が少ないことで、どこか寂しさを感じたりして、無理に人と仲良くなろうとして、見た目だけの顔の広さに満足してしまう。それがかつての僕です。正直、心がヘトヘトになるので、最近は一人の時間を大切にするようにしています。

孤独の時間は自由な時間であり、自分自身の成長に集中できる時間なんですよね。そうすることで、いずれ本当に大事な友達ができてくる。たしかにそう思います。

ほんとうにいい友だちを得るためには、まず自分の価値観を大切に育むことが、いちばんの近道だからです。(本文まま)

「どうしたら好かれるか」でなく「どんな人と友だちになりたいか」、それを考えてみてください。(本文まま)

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