辛い、苦しい、消えたい……。不安と絶望感に押し潰され、人生で1度は強烈に憂鬱な日々を送った経験のある人も多いと思います。
生きている意味がわからない、こんな日々だったら消えてしまった方がまだまし。そんなふうに思うことは珍しくないでしょう。そんな時に読むと、「あー、自分だけじゃなかったんだ」と思える絵本があります。
それが今回紹介する「灰色少女の声」(百瀬阿佐美著、一迅社)です。サブタイトルにメンヘラ少女イラストブックとあるように、ネガティブな表現が多いですが、
なぜか読むと、「この気持ちすごいわかる」と共感してしまう本です。しんどい気持ちを周りに吐き出せなくてどうしようもない時に読むと、「あー、別にこういう気持ちになっても良いんだ」と不思議と心が軽くなります。
無理やりポジティブな気持ちに持っていこうとして、逆に疲れてしまった人にもおすすめします。
■無理矢理笑っているのに疲れた
無理矢理笑っているのに疲れた。無理矢理笑わせるのに疲れた。無理矢理会話を繋げようとするのに疲れた。なにも言わないで、ただそばに居るだけじゃ駄目なんですか。(原文まま)
これ、自分も同じように思っていることがあります。愛想笑いとか疲れるんですよね。笑顔でいたくないのに、無表情でだめなんですか?営業相手ならともかく、なんで上司にまで愛想笑いしていないといけないんですか?そんなに気を使わないとダメなんですか?
無理矢理会話することにも疲れます。だから、ここ数年は会社の飲み会とかがだるい。金と時間の無駄に感じることがいかに多いか。興味のない人との会話ほど、無駄なエネルギーを消耗するものはないですね。
個人的には、「ただそばに居るだけじゃ駄目なんですか」の一文に共感しました。無意識のうちに、そういう関係でいられる人って、何人いるかな?そういう関係でいられる人こそが、本当に大切な人なんだと思います。
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■この世から消えて欲しい
この世から消えて欲しいと思うくらい、嫌いな人がたくさんいる。(原文まま)
言ってはいけないと思っても、こう思っている人は非常に多いのではないかと思います。特に会社員の方々なんかは、そうではないでしょうか。
「こんな奴の顔は二度と見たくない」と思っているながらも、毎日会社に行かざるを得ない人はたくさんいます。
「いいところを見つけよう」とはよく言われますが、全然いいところが見つからないこともあります。特に閉鎖的な企業社会ではそうではないでしょうか。
個人的には、もっと正直な気持ちになっても良いかなと思います。無理に好きになろうとしても、心が壊れるだけですよ。一番の理想は、そんな環境や人間関係からは距離を置いたりすぐに逃げることですね。
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■どうして自殺する人は後を絶たないのかな
「死ぬ勇気があればなんでもできる」と言う人は多いけど、それならどうして自殺する人は後を絶たないのかな。(原文まま)
「死ぬ勇気があればなんでもできる」という言葉は、あまり好きではない言葉の1つです。だいたい、こういうことを言ってくる人の大半は当事者の気持ちがわかっていない。これは間違いないと思います。
たまに、こういう言葉に重みを感じる人もいますが、それは、その人が、死ぬほど辛い経験をして、しかも乗り越えて成功体験があるからです。だいたいそういう人は、軽々しくこういうこと言わないですけどね。
そうじゃない人は、この言葉は非常に軽く感じられる。毎日会社に行って、ただ何となく働いて、独立心もない貧乏な人は絶対に口にすべきではない言葉です。
■時々、空を見上げて考える
時々、空を見上げて考える。この空の向こうには、広い宇宙が広がっていて、私が死のうが生きようが、なにも変わらないんだって。(原文まま)
散歩しながら、たまに空を見上げて心が軽くなることがあります。雲の写真とか撮影したくなるときとかありますよね。
もっと心がすっきりしているときは、雲ひとつない青空の写真を撮ってみたり。写真撮ったら、ただ青いだけなんですけどね。
どんな手品を見るより、どんなサーカスを見るよりも空を見上げている方が楽しいことがあります。
これは人間の手で創造も破壊もできないからなのかな、最近はそんな気がしています。気象条件を変えることは人間には不可能ですし、すべてを失っても、空だけは残るんです。