会社の飲み会に行く際の重要な基準として、自己投資になるか、浪費になるかを見極めて、浪費になるような飲み会は行かないようにすることが重要という別記事を書いたことがあります。
会社の付き合い飲み会で、浪費に繋がることは百害あって一利なしです。特に二次会とか三次会はそのパターンが多いです。
そういう飲み会が組織内で頻繁に繰り返されることが、いかにも悪い意味で日本らしい感じがしますね。まあ、飲み会が全部だめとは言いませんし、貴重な場もあったりしますが、このような企業の文化には虚しさを感じることもあります。
そもそも、飲み会の目的って何だっけ?と考えてしまいます。
いかにも日本の飲み会らしい風景といえば、飲み会にも関わらず、周囲に気を遣ってしまうことではないかと思います。
つまり、ストレス発散の場であるはずが、ストレスを溜め込んでしまう場になってしまっていることです。
時間もお金も精神も破壊してしまう。なんか、本来の飲み会の目的とは逆行している感じがして、悲しい気持ちになります。
■気が利かないという人こそ気が利かない
「最近の若者は飲みに行きたがらない」なんていうことを、いろんなところで聞くようになりましたが、時間もお金も精神も破壊してしまうような行為は、別に若者でなくても行きたくありません。
よく、空になったグラスを持って、「お前もうちょっと気利かせろよ~」なんてことを言うことを言われた人も多いと思うんですが、これってどうなんだろ?
本人は教育しているつもりなのかもしれませんが、やられた方はすごい嫌な気持ちになると思うんですよね。
こういう相手の気持ちも考えず、ただ脅したり批判的になる人こそ、気が利かないような気がします。やられた方はもう、時間もお金も精神も無駄にされていますよ。
こういう批判や恫喝だけで得られる人間関係は、結局上辺だけの人間関係です。
■礼儀作法は大事だけど
でも、何も日本人が重要視している礼儀作法を軽視しよう、という意味ではないんです。
朝に会社に出社すれば、ムスっとした顔で誰の顔も見ずに机に座るよりは、「おはようございます」と言う人の方が気持ちがいいですし、
仕事を助けてもらったり、ご飯をごちそうしてもらったりして、何も言わないよりは、「ありがとうございます」と言う人の方が良いでしょう。
率先して人を先に通したり、上座を譲ったり、かばん持ちをやったり。こういうのを否定する気はさらさらありません。
なぜなら礼儀作法は、相手に対する思いやりを示す手法だからです。人間関係を丁寧に気持ちよく形成するための、昔の人が考えた習慣と言えばいいでしょうか。
どこか成功しそうな人、金持ちな感じの人って、どこかこういうマナーを違和感なく実践している感じがします。
自分が言いたいことは、「人の嫌がることをしない」ということです。恫喝して礼儀作法を教えるなんてもってのほかだし、それは本来の礼儀作法とはずれているような気がします。
そうやって、上司などの恫喝や批判で身につけた礼儀作法は、結局役に立たないでしょう。気持ちがこもらなくなるからです。
マナーを身に付けることが悪いとは思いませんが、その目的を把握しないと、表面だけ取り繕う人間になってしまいそうで、少し怖いです。
■関連記事
【関連記事】会社の飲み会は金の無駄?|自己投資か浪費か、参加を判断する基準
この会社の飲み会は自己投資になるのか、それとも浪費になるのか?という基準について書いた記事です。
多くの人が飲み会に誘われたときに気になるところではないでしょうか?
もしかしたら貴重なお金と時間を大幅に無駄にする可能性が高いからです。
こういう、お金も時間も無駄にするような行為から手放すことが、経済的束縛やストレスから解放される第一歩のような気がします。