今回紹介する本は、「フリーランスのための一生仕事に困らない本」(井ノ上陽一著:ダイヤモンド社)。
どちらかというとフリーランスになり立ての人。
または自分のように今は副業としてやっているが、いずれ会社を辞めて副業を本業にしたい人。
これらの人向けにわかりやすく書かれた本だと思い、書評を書くことにしました。
今回、印象に残ったところをシェアしていきたいと思います。
この記事の内容
■本業を小さな事業に分割する(P38~)
収入が不安定なフリーランスこそ、新しい仕事をどんどん作っていくようにしましょう。と書かれています。
でも、これはたくさんのまったく違うことをするということではなくて、本業から派生した事業、あるいは自分の強みを活かした事業を作っていこうということみたいです。
販路拡大ということで、例えば著者のような税理士であれば、経営者に税務アドバイスを行うという本業から、サラリーマン向けに税金セミナーを開いたり、税理士になりたい人向けに税理士試験セミナーを開くといった具合です。
これは自分もこのブログを始めた時点で考えていたことです。ブロガーとしてグーグルアドセンス等の広告収入を得るに留まらず、その先にメルマガや出版、セミナー開催も視野に入れているので。まだ1~2年先かも知れないですが、特に出版はしていきたいですね。
このように本業から派生した事業で、収入源を分散していけば、以下のメリットがあるようです。
・集客がいらない
・相乗効果がある
・自分を磨ける
・リスクヘッジ
■自分の強みをかけ合わせる(P48~)
フリーランスになれば、自分の強みをかけ合わせれば強い事業になるとのこと。
例えば、中小企業のコンサルタントが、HP制作も得意な場合、中小企業専門のHP制作ができるといった具合です。
強みをかけ合わせることで、尖った事業がいくつもできそうですね。ただ、強みをかけ合わせる際は、以下のことに注意する必要があるそうです。
・同業を研究する
・ポジションを考える
・弱点を強みに
■自己肯定リストをつくる(P52~)
てことは、自分の強みは何なのか知らないといけないですよね。本書で勧めているのが自己肯定リスト100を作ることだそうです。
ああ、夢リスト100は作っていた僕でしたが、自己肯定リストについては、やろうと思いつつもやっていませんでした。ということで、早速近日中に自己肯定リスト100を別記事で公開することとします。
ちなみに、本書ではストレングスファインダーを使って、自分の強みを知る方法も推奨しています。
これは僕もやっています。僕のストレングスファインダーの結果については、以下の記事で書いています。
参考記事:【これは当たる】ストレングスファインダーの診断結果をシェア
■優先して選びたい仕事(P52~)
これはフリーランスになってから、というより、今からでも心がけるようにしたいところです。
・影響力のある仕事
実績として公表できる仕事。例えば出版、寄稿、講演、ブログ、メルマガ。自分の経験上、上のいずれかが強くなると、他も強くなる気がします。例えば、出版した内容で講演するとか。
・単価も高い仕事
単価「が」ではなく、単価「も」というのがみ大事なポイントみたいです。なるほど……
・お客さまに喜んでもらえる仕事
自分がやりたいことと、相手が求めていることが一致するのは、ビジネスで最も大事なテーマでしょうね。
・自分にしかできない仕事
・自分が楽しめる仕事
・自分を成長させてくれる仕事
著者は、ここが一番大事だと書いています。お金とともに、スキルや人脈も手に入れられるような仕事を選ぶのは、生き残るためにも必須でしょうね。
また同時に、著者は断る仕事の基準を持つことが大事だと書いています。
もったいないかなあ、と思っても自分が決めたルールを裏切らないって大事ですね。
ブログや執筆活動以外で仕事が増えてきたら、より本格的に考えないといけないと思っていましたが、基本的に自分の目指す方向にそぐわないことは断るようにしているので、今から紙に書いてはっきりと打ち出したほうが良いかもしれないと思いました。
自分の資質に合わないことを続けることほど、ストレスになることもないですからね。
■その他
その他この本では、確定申告(青色申告)の概要や、消費税の発生する条件、法人化のタイミングについてもわかりやすく書かれていました。
基本的には確定申告も税理士に丸投げすることなく、MFクラウド確定申告などの会計ソフトを使って、自分でやってみることを勧めています。
自分は今までは、申告する額も額だったので、税務署に行って、税務署員に直接根掘り葉掘り聞いていれば、どうにかなっていましたが、来年からはそうはいかないでしょう。
今年は開業届も出しましたし、ちゃんと自分で確定申告する癖をつけるようにしたいと思っています。
この辺の詳しいことは、別記事でも紹介していこうと思っています。
■自分がやるべきこと
この本で、実際にやってみようと思ったことは、やはり上に書いたように自己肯定リスト100を書く事でしょうか。
ビジネス書を読んだら、1つでも実践しようと思えることを見つけるのが大事ですよね。
一気に箇条書きに、自分の考えを書き出すのは好きな作業の1つなので、まとまった時間を使って、一気に書き出したいと思います。
ブログのネタにしようと思えば、「結局やらなかった」ということにもなりにくいです。
ブログを書く利点は、そういうところにもあるかもしれませんね。