貯金、ダイエット、資格取得、英会話……やる気が起きても、本当に一瞬だけで三日坊主どころか三日も持たない。そんなことはよくあります。
本を読んだり、セミナーに行って、そのときは「自分を変えよう」と思っても行動が伴わず、結局何も変わっていない。そんなこともよくあります。
今回紹介する本は、「やる気はあっても長続きしない人の「行動力」の育て方~自分を変える「7+1の習慣」~」(安藤美冬著、SBクリエイティブ)です。
著者は大手出版社に勤めていた26歳のとき心療内科で抑鬱症と診断されて会社を休職するところまで追い詰められます。人間関係や仕事につまずいたところに恋愛まで失敗したのがトドメだったようです。
しかし、10年後のいま、著者は今ではフリーランスとして国内外問わず活躍しています。自身が変わるきっかけは心身ともにどん底だった時に、あの古典的名著「七つの習慣」を読んだことがきっかけだったとか。
そのとき、著者はこれまで、自分がいかにマイナス習慣で日々を過ごしていたかを思い知ります。例えば、人や環境のせいにする、現実から目をそらす、焦りや不安から行動する、周囲に翻弄される等々。
七つの習慣を読んで、そんなマイナス習慣をプラスに変えていくうちに、30歳で独立を果たし、人生を大きく変えることができたとか。
本書では、著者が実践して有効だった習慣が書かれていますが、そのなかでも印象的に残った箇所をシェアしたいと思います。ちなみに、自分は七つの習慣のほうはまだ未読です。
■インプットとアウトプットのバランスをとる
ブログを書き始めてから、この重要性を痛感しています。ブログを書き始めると、ついアウトプット過多になってしまいます。
そういうときに、インプットを欲する自分がいるんですよ。そろそろ知識の補充が必要ですよ~、自分が変化するときですよ~、と脳が教えてくれているのかもしれません。
なので、ブログを書き出してから本を読むようになりました。読む時間は減ったにも関わらず、冊数は増えていきました。それで、ようやくインプットとアウトプットのバランスが取れるようになりました。
ブログを書いたり、小説を書く前の自分は逆にインプット過多だったと思います。いろんなセミナーに通ったりしていて、どこか消化不良を起こしそうになっていました。
インプットとアウトプット、どちらに偏ってもうまくいきません。インプット過多の人は情報発信するようにして、アウトプット過多の人は、お風呂に浸かったりプチ瞑想したりといった五感を使った行為が良いそうです。
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■巻き込み力を養う
周囲を巻き込む力。自分を起点としていくつかの行動を起こし、周囲の人までも味方につけて大きなうねりを生み出していく力。
この巻き込み力を欲している人は多いでしょう。特に独立起業を目指している人、独立してしまった人は、のどから手が出るほど欲しい能力です。
この巻き込み力を得るステップとしては、次の5つがあると、著書で書いています。
・相手の心をつかむ
⇒相手への関心を持ち、下心なくそれを示すこと。
・未来を語る
⇒自分の考えや実現したい未来を語ること。
・小さな実績をつくる
⇒少しずつ舞い込んだ仕事を直実に完成させること。
・使いやすい人間になる
⇒自分がやりたいことと、相手から求められていることの中間点を探し、実行すること。
・完了次第、新しい種をまく
⇒仕事は最後までやり、終わったら新しいステージのために再び種をまく。
■成功するために必要な3方向の人間関係
人間関係で重要なことは、次の3方向の力を満たしていることが重要と書いています。この3方向の力のうち、どれが欠けても持続的な成功は難しいと言います。
・上から引っ張ってもらう力
⇒自分より経験が上の人。メンターやその道のベテランなんかがそうでしょう。コンサルやカウンセリングをお願いしている人は、コンサルタントやカウンセラーがここに該当するでしょう。
・下から支えてもらう力
⇒自分を支えてくれる人。お客さんやファンです。ブロガーや本の著者であれば読者が該当します。
・水平の力
⇒横のつながり。同業の人や同じ夢を持っている仲間や友達。一緒に頑張っていく力になる人。
自分の人間関係を振り返るときの大きな参考になると思いました。
個人的には、上から引っ張ってもらう力兼水平の力のように一人二役みたいな人も登場すると思っています。
例えばセミナーに参加して意気投合した時点では仲間ですから水平の力です。しかし、その人が何らかの能力に長けていて、自分も教えてもらいたいとお願いしたとき、その人は上から引っ張ってもらう力になります。また、自分のファンになってもらえれば下から支えてもらう力になります。
また、これも個人的な考えなのですが、この3つにも該当しない人というのもいると思います。それは、人間関係の断捨離の対象と言えると思います。
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自分の会社の人間関係、facebookで繋がっている人、彼らは3つの力のうち、どこに該当するででしょうか?人間関係を見直す際の大きなヒントになると感じました。