「成功者は身近な人を大切にする」とかよく聞くけどどうしたらいいの?

シェアする

TAKEBE160224120I9A0552_TP_V

多くの成功哲学系の自己啓発書には、「身近な人を大切にしよう」と書かれています。ただ、身近な人とはどういう人でしょうか?結婚して子供がいるなら家族、恋人がいれば彼氏か彼女、そして両親、会社の人間関係なんかが思いつくところではないでしょうか。

しかし、最近、この「身近な人を大切にしよう」という言葉は奥の深いところであると同時に、勘違いすると、逆に人を苦しめてしまうような気がします。

今回は、その辺について思うところ、特に僕は独身なので両親と会社の人間関係について、思うところを書きたいと思います。

■両親について

HOTE86_sotowomitumeruoyako15142451_TP_V

〇軽々しく「親は大切にしろ」とアドバイスして良いのか?

身近な人で、切ろうとしても切れないのが両親との関係です。まず、両親を大切にするかどうかです。

まず例外を言うと、親子虐待など、何か親子関係に怨恨を抱えている場合は両親を大切にする必要はないと思います。厳密には、然るべきタイミングまで両親に会いに行くような必要もないと思うし、そういう人に対して、「親を大切にしよう」なんて言うのは酷です。

なんでこういうことを言うかというと、自己啓発書の内容をシェアしたい人が、親子関係で何か抱えている人に対して軽々しく「親なら大切にしていこうよ」なんてことを言ってしまわないか心配だからです。

真っ当な言葉とは思いますが、上記のような人に、そんなことを言うのはあまりに酷です。ちょっと無神経だと思います。

たしかに、そういう過去を持っている人は、いつかそういう過去と向き合わないといけない日が来るかもしれません。だからといって、その人の過去をよく知らない人が、そういう過去を蒸し返すようなことを言っても火に油を注ぐようなものです。

これは両親に限らず、人間関係全般に言えることです、恨みを持っている人に対して「感謝しろ」とか、そんなのは無理です。これはポジティブ思考ではなく、偽ポジティブ思考です。

〇親孝行しても、親の価値観は破壊せよ

僕だって、両親には感謝の気持ちがあります。大学出るまで育ててもらっているし、お金の面倒も見てもらったし、また、両親が比較的裕福でいてくれたおかげで、就職後仕送りの必要がないのも感謝です。ここまでしてもらったのだから感謝はします。

お金の問題だけではなく、もちろん今までいろんな思い出があります。だから、できるだけ親孝行したいし、なるべく実家に帰省したいと思ったりしています。

しかし、これは親の価値観を受け継ぐこととは少し違います。両親の持っている価値観は、自分が生まれる前に持った価値観です。今の時代で通用することと、通用しないことがあります。

また、お金の知識や成功哲学などは、基本的に学校の教育や両親の教育から教わるようなことは稀ではないでしょうか。

誰か両親に勧められて子供の頃に何か商売したり、投資したりという教育を受けているでしょうか?ほとんどいないと思います。

安定志向の両親を持つとします。子供が「会社を辞めて独立したい」と言います。両親は猛烈に反対します。でも、それで引き下がっては不幸一直線です。安定志向の親であれば、転職の経験がないかもしれません。また、親戚で失敗した人ばかりなのかもしれません。それで反対されても、全然説得力がありません。

経験上、このように、両親のアドバイスが正しいことは、かなり稀です。今まで生きてきて、両親のアドバイスを聞いて、これといって得をした思いもないし、アドバイスを聞かないで、特に後悔したこともありません。

そんなことを考えていたら、「親は100%間違っている あなたの価値観を破壊する33のルール」という本に出会いました。以下に書評を書いています。

【関連記事】他人の価値観を完膚なきまで破壊して自分自身の人生を手に入れる

■会社の人間関係について

TAKEBE160224090I9A0695_TP_V

そもそも会社の人間関係は、身近な人間関係なのでしょうか。このことが既に疑問です。もちろん、会社の人間関係=仲間と思って頑張って働いている人もいるでしょう。それは素晴らしいことだと思います。

しかし、無理に会社の人間関係=仲間と思う必要があるのでしょうか?絶対にそうとは呼べないような人間関係だって存在するはずです。

会社なんて、たまたま入ってきて、同期は、たまたま同時期に入っているから同期であり、上司や部下は、たまたま同じ部署であっただけです。

親子関係のように、お母さんの体から奇跡的に産まれた……、という運命の要素は、どこにもないと言えば言い過ぎですが、かなり希薄ではないでしょうか。

何が言いたいかと言うと、無理に仲良くなる必要もないし、仲間でいる必要もないのです。もし、あったとしたら、それはマイナスの固定概念です。早く破壊した方が良い。これは学校でも同様です。

どうしてこのようなことを言うかというと、日本の会社や学校は基本的にムラ社会であり、生き辛い雰囲気があります。何か人と外れたような人、ちょっと浮いてるような感じの人は、仕事云々以前にハブられるのが日本の企業社会です。

自由が認められないのが企業社会です。もちろん、一部例外もあると思いますが、基本的に「いろんな人がいて良いじゃないか」という風土はありません。

何でここまで言うか。企業社会において、気軽に誰かと相談できることは稀だからです。仕事の技術的内容とか、そういうハード面は別です。人間関係とか転職・独立、ストレス管理というソフトスキルという点で、非常に相談しにくいのです。極端に言えば、自殺しやすい環境です。

そんなことを考えているとき、「生き心地の良い町~この自殺率の低さには理由がある」という本を見つけました。以下に書評を書いているので、こちらも併せてご覧ください。

【関連記事】ストレスのない人生を送る5つの方法|実在の生き心地の良い町から考える

身近な人間関係というのは、「生き心地の良い町」で書かれた要素で成り立つもので、決してそれが会社の人間関係とは限らないのです。

シェアする

フォローする

この記事をお届けした
解放デビューの最新ニュース情報を、
いいねしてチェックしよう!
スポンサーリンク

スポンサーリンク