今日は正月休み最後の日、明日は仕事始め……、という日にこの記事を書いています。
会社員にとって、正月明けやGWが終了する日というのは、果てしないほど憂鬱という人も多いのではないでしょうか?(⇒日曜~月曜の憂鬱に関する記事も書いています)
「仕事に興味がない」「仕事行きたくない」というマインドで職場に行くのが良くないのは、頭でわかっているけれども、お金の問題や周囲の反対で、なかなか会社を辞めることができない人も多いと思います。
しかし、興味がない仕事を何ヶ月、何年も続けてしまうのは、やはりとても怖いことです。ある意味仕事を辞めて無収入になるよりも怖いことと言えます。今回、その件について思うところを書きたいと思います。
この記事の内容
■全然興味がない仕事では夢が叶わない
さっきまで、「経営者になるためのノート」(柳井正著、PHP研究所)という本を読んでいたのですが、この本の中で気になるフレーズがありました。(以下原文まま)
世の中にはこれを勘違いしている人が非常に多いです。理想や夢というのはどこか別のところにあって、そのためにやることは、日々やることとは違った特別なことだと思っている人。
しかし実際は別個のものではない。つながっているのです。毎日の充実の中に未来があって、目の前の現実の課題解決の中に理想にいたる道があるのです。
まったくその通りだと思いました。このフレーズを読んだ瞬間、自分が2016年中に退職を目指す選択は間違っていないと確信しました。
仕事に興味がないということは、そもそも毎日の充実というものがありません。仕事の延長戦上に理想がありません。
僕なんかがまさにそうなんですが、自分の将来の夢と、現在の自分の仕事が繋がっていないことを言う人は本当に多かったりします。
でも、そういう人をバカにするのは少し間違っています。何年も働いていれば、気が変わったり、自分の向き不向きに気付いたりすることはざらにあるのです。
問題なことは、自分の不向きな仕事をずっと続けることです。不向きな仕事で成功したり、幸せになることは不可能なのですから。
■関心のない仕事ばかりでは精神的な限界を簡単に超える
経験ある人はだいたい想像が付くと思いますが、興味のない仕事を何年も続けると、精神的にもちません。
例え残業がなくても、暇な時期でも精神的にもちません。出社するだけで苦痛です。
いくら給料のためとか、家族のためとか言っても、そのために1日のうち8時間以上大嫌いなことをするわけですから、精神的な限界はすぐにやってきます。
どうしようもないほどの不安で胸が締め付けられるとか、仕事中どころかプライベートの時間まで憂鬱が続くようでしたら、メンタルクリニックに行くより、退職の準備をするのが先決でしょう。
「石の上にも3年」は入社直後に通ずる格言です。もう何年も働いていて、仕事に興味が持てないなら、その仕事には向いていない、ということになります。
■嫌いな仕事をしていると誰かを傷つけたくなる
自分の精神が限界に来ているのです。ずっと憂鬱、ずっと落ち込んでいる、ずっとイライラしているのです。
そんな状態で他人に関心など持てるわけがないのです。
不幸な状態で他人を思いやることなんてできません。逆に誰かを傷つけたくなるのではないでしょうか。その対象が仕事にあれば、職場の人が対象になるでしょう。
なので、職場の人に迷惑かけても、仕事をいい加減にやっても罪悪感を感じなくなるのです。逆に、仕事で誰かのほめられても嬉しくなくなるのです。
それどころか、イライラしているのですから、誰かにケンカを売ったり、殴ったりもしたくなります。問題行動は不幸感から訪れるのです。
■仕事嫌いがピークに達するとイライラして叫ぶ
興味のない仕事をずっと続けていると、憂鬱感と怒りが交互に入れ替わります。そして、徐々にその振幅は大きくなります。
そうなるとどうなるか、個人的な経験談ですが、イライラして所構わず叫ぶようになります。
部屋の中で叫んで、聞こえないように見えても、実は結構聞こえていたりします。実際に苦情が飛んだり、噂になってしまったことあるので。
■好きではない仕事ではプライベートも楽しくなくなる
この仕事中の不幸感は、当然プライベートにも大きな影響を及ぼします。
興味のない仕事、大嫌いな会社に居続けてしまったばかりに、プライベートなことまで楽しくなくなります。
どんなにおいしい食べ物飲んでいても、おいしいお酒を飲んでいても、友達と話していても、映画を見ても、旅行に出かけても、何もかもが無味乾燥になるのです。
ましてや、こんな状態で本なんか読めないでしょう。どんな本を読んでいたって、全然頭に入ってこなくなります。
■嫌いな仕事のストレスは副業にも影響が出る
仕事に興味がないことを早く察知した人の中には、既に副業して、退職時期を狙っている人もいるでしょう。
しかし、興味のない仕事を続けることによって、プライベートの時間にまで悪影響を及ぼすのですから、副業にも悪影響を及ぼします。
要は何も動く気がしなくなるのです。本当は会社を辞めようとして副業しているのに、その副業が会社の仕事のストレスによってやる気が削がれるのです。
そうなると本末転倒です。副業はそれこそ「好きなことを仕事に」している人が多いでしょうから、やはりストレス要因となっている本業を捨てることを本格的に検討する必要があります。
※以上のことを理由に、このブログの著者は2017年1月に会社を辞めて独立しました。おかげで、人生観が全然違います。
〇関連記事
興味のない仕事を続けると、仕事の意味づけなんてできなくなります無味乾燥な仕事をすることで、次第に心が壊れます。
実際に、そういう精神が崩壊される仕事というのは存在します。そういう場合は、なんといっても早く組織から抜け出す準備をすることが必要です。