自己中心的な思考しかもたないのはだめだと思いますが、個人的には、自分よりも他人を優先する、つまり他人軸で生きてしまうのはもっとだめだと思います。こういう人生はいずれ破滅を迎えると思います。
今回、生きていくうえで絶対に避けたい他人軸で生きる人生について、思うところを書きたいと思います。
■誰かの目を気にする人生
他人軸で生きる人生とは、他人と協力的とか、協調性があるとか、そういうプラスの意味ではありません。自分はむしろ、冒頭で書いたように、まさしく破滅的な意味を有すると感じます。
「他人にこう思われたらどうしよう」「この人の目が気になる」「何を言われるかわからない」と表現するとわかりやすいでしょう。
そんな思考に支配されて、恐怖の感情が沸いてきて、身動き出来なくなってしまう経験は誰にでもあると思います。「いやいやそんなことないよ」という人がいれば、よほど不自由のない大金持ちか、実は人との関わりがほとんどない人生を生きているか、どちらかではないでしょうか。
でも、この他人の目を気にする状態ってどうでしょうか。まさに精神的苦痛ではないでしょうか。生き地獄。ストレスで頭がおかしくなりそうになります。
■理想と現実のギャップ
この他人軸で生きることのデメリットは、理想と現実に、大きなギャップを生んでしまいます。これは憂鬱という信号になって、人々の脳に警告します。
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他人の目を気にすることは、自分の考えや行動を押し殺して我慢してしまうことです。自分のやりたいことを我慢する。考えるだけでストレスフルな状態になりますが、やがて自分の夢を我慢してしまうことに繋がります。
そして、「もう自分は無理だ」「諦めよう」という感じになります。自分の好きなことに素直になれなくなってしまうのです。まさに精神が死んでる状態です。
■閉鎖的な企業社会
このような他人軸で生きてしまうのは、閉鎖的な企業社会では顕著な傾向です。本来であれば組織というのは、それぞれの人の違いを生かして、1つのミッションに向かって進んでいくことだと思います。
実際に、それを目指している立派な中小企業の経営者とも何人かお会いしたことがあります。自分の抱いている組織という偏見に対して、パラダイムシフトを起こしてくれています。
しかし、多くの企業ではそうはなっていません。結局はミッションを果たすことではなくて、歪んだ協調性、つまりお互いの違いを認め合わず、ただ人と群れることだけを強調する風土があります。
そこに個性も何もないです。成功体質を身につければ身につけるほど、こういう組織からは浮いてしまいます。
他人軸で生きてしまうのは、こういう企業の風土が一因となっています。おそらく、自分は大きな組織に向いていなかったのでしょう。こういう雰囲気がとても苦手です。精神的苦痛を伴います。気が狂いそうになります。
傍から見れば、それなりに給料も安定していて、福利厚生もしっかりしていて、浪費しなければそれなりにお金も貯まります。定年まで働けば、経済的に苦労することもないかもしれません。
それでも会社を辞めたいのは、こういう企業社会の閉鎖的で排他的な風土に辟易しているからです。まあ、このご時世、会社の将来なんて信じられないというのもありますけどね。
話がそれますが、この記事を書いている日は、国民投票でイギリスのEU離脱が決まった日です。マーケットは大荒れ、日本にも大きな影響はあるんでしょうね。投資家の自分は、もちろん他人事ではないです。
イギリスのEU離脱で、スコットランドが独立するかもしれません(結構可能性高いです)。ユーロが崩壊するかもしれません。何が言いたいか、時代は大きく変わるんです。政治経済の歴史が証明しています。数年前のアメリカではリーマン・ブラザーズが破綻しているではないですか。
いつまでも同じことはあり得ません。だからこそ、嫌々会社にしがみつく理由はないのです。
■自分に正直に生きる
ということで、他人軸で生きるよりも、自分軸で生きることを考えたいものです。自分の本当に好きなことはなんなのか、自分に適していることは何なのか。
考えてもいいですが、他人軸で生きて息苦しさを覚えている方なら、もう薄々気付いているのではないでしょうか。
まずは趣味でも、副業でもいいから、何か自分の好きなことをしてみたりする必要があると思います。また、会社の人間関係だけではなくて、他の人間関係も求めてみることが大事です。
もしかしたら、会社の人間関係は、結局は赤の他人、どうでもいい関係であることに気付くかもしれません。本当の仲間に出会えるかもしれません。自分と同じ境遇で苦しんできた人は、そう遠くにいません。結構近くにいると思います。
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ワタナベ薫さんの「お金の格言」の書評です。この記事を書いたのは、この本を読んだのがきっかけです。他人の機嫌で生きることは、「心がバカになる」とまで書いています。
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自己中ではなく、自分軸で生きることができるようにするには、自分を大好きになる必要があります。自己愛の確立というものです。これは加藤秀視さんの『ONE「1つになる」ということ』の書評になります。良かったら併せてご覧ください。