昨日は、1ヶ月に1回くらいでやっている選択理論心理学の勉強会に行ってきました。といっても、なんのこっちゃ?という人が多いと思うので、
簡単にざっくり言うと「人間関係を良好にするための理論」です。
英語ではchoice theoryと呼ばれる選択理論心理学ですが、「私たちがなぜ、またどのように、自分たちの進む道を決定する選択をするか」(「グラッサー博士の選択理論」(W・グラッサー著、アチーブメント出版)より)を説明する心理学なので、選択理論と名付けられているようです。具体的に言うと、
人はいかに動機付けられるのか?
人はいかに自分の行動を選んでいるのか?
人はいかに自分の願望と行動の結果をチェックしているのか?
ということを脳のメカニズムから理論体系化しているために生み出された心理学です。選択理論は、「過去と相手を変えることはできない」「自分と未来は変えられる」という前提から成り立っており、いかに相手を変えようとせずに、つまり相手の邪魔にならぬように、自分の欲求を充足させるかを考える心理学なので、
相手を無理やり変えようとして、ガミガミ怒鳴ったり、脅したり、褒美で釣ることなく(人間関係を良くする&悪くする7つの習慣の記事参照)、いかに相手の願望(上質世界の記事参照)を邪魔しないで、相手を励まし、褒めたりしながら人と接していくかを学ぶことができます。
相手の嫌がるようなことを強要せずに、自分や周囲の欲求を満たせば、うむ、たしかに人間関係が良くなりますヽ(・∀・)ノ
だから、選択理論は人間関係を良くするための心理学です。対して、相手を無理やり変えようとして、人間関係を破壊してしまうような考え方を外的コントロールと言い、選択理論的な考え方とは真逆です。
〇人間関係は全然進歩していない(゚д゚lll)
選択理論の提唱者のW・グラッサー博士(1925~2013)は、下記のグラフのように、ここ100年で科学技術は進歩しているが、人間関係は全然進歩していないと言っています。(グラフの出典は、「グラッサー博士の選択理論」(W・グラッサー著、アチーブメント出版))
うん、言われてみればそうです。ここ100年で科学技術が発展したのは言うまでもなく、よく「最近のITの進化は著しい」なんて言葉がよく出てきますが、「ここ最近の人間関係の進化については……」なんて会話は聞いたことがありません。
ただ、「人間の悩みの85%は人間関係」と言われているように、自分達の悩む原因のほとんどは人間関係だと思います。職場のこと、恋愛のこと、家庭のこと……、今まで悩んできたことをピックアップしていくと、間違いなく人の顔が浮かんできます。
悩みが悪化すると、人間はうつになってしまいます。また、人間関係を良好にしないと、ビジネスでは成功しないから、収入も増えないでしょうし、家庭もうまくいかず、離婚を繰り返してしまう。人間関係の悪化は、貧乏、孤独を招いてしまう。
そう考えると人間関係を良好にする技術は、かなり大切なスキルだと思うし、みんなもそう感じることと思うのですが(職場では、良く「円滑なコミュニケーションを図り……、云々」みたいなことを言われるので)、進歩がまったくない。
これに危機感を感じたグラッサー博士は、選択理論を通して、人間関係を良好にするメカニズムを体系化したのだと思います。
〇学んでいる人が、みんな明るくて楽しそうだ
自分が選択理論心理学を少しずつ勉強するようになったのは、「人間関係をしなやかにするたったひとつのルール」の著者の渡辺奈都子先生のセミナーを受けたのがきっかけです。この本の感想も、後で書きますヽ(・∀・)ノ
セミナー終了後に懇親会が開かれたのですが、この選択理論心理学を学んでいる人達といろいろ話してみて、「あれ、何でこんなにみんな明るくて楽しそうなんだ?」という感覚を覚えたのです。
それ以降、なんとなく興味を持って、選択理論の勉強会に時折参加するようになりました。まだ漠然とですが、
何であの時みんな楽しそうなのかも少しずつわかってきたような気もします。
選択理論心理学を学ぶ
→人間関係を良好にする技術を実践レベルまで落とし込む
→怒りや落ち込みの行動・思考を選択しなくなる
→人間関係が本当に良好になる
→結果的に楽しそうな雰囲気に見える
なんとなくですが、こんな印象を受けるのです。人間関係を良くするか、悪くするかって結局他人のせいなんかではなく、自分次第なんですね。
去年はリアリティーセラピー協会の集中基礎講座も受講しました。まだまだ実践できていないことも多いですが、この勉強会で得られたことも、少しずつシェアしていきたいと思います。
今のところ、お金に関する記事の割合が多いですが、このブログのコンセプトは経済と人間関係の不安から解放されることなので(・・;)
〇勉強会では、選択理論の仕組みとロールプレイを学ぶ
選択理論心理学の勉強会では、上記に書いたような選択理論心理学の仕組みを学び(知覚のシステム、上質世界、基本的欲求、全行動等を、カラーチャートと呼ばれる、人間の脳のメカニズムを示した絵を見ながら学んでいきます)、ロールプレイと言われる、カウンセリングの訓練のようなものを行います。
ロールプレイとは、クライアントの悩みを設定し、カウンセラー役の人が、クライアント役の人にカウンセリングを行うことでカウンセリングのスキルを実践を通して学んでいくものです。インプロ(即興の演劇)みたいで、見ていて面白いですヽ(・∀・)ノただ、実際にやると、かなりテンパって、脳みそがシュワシュワ~になりますが……。
自分は物書きを目指すので、カウンセラーになる気持ちは当分ないですが、会社組織だけでなく、独立していろんな人と関わる立場になる時に、かなり役立つと思っているので、これからも継続学習する予定です。
そろそろ、上記の選択理論のメカニズムを人に伝えられるようになっていきたいので、このブログでも、選択理論の学習で得た気付きや、共感を得た人の行動について、どんどんシェアしていきたいと思いますヽ(*´∀`)ノ