自己肯定感という言葉を聞いたことがあると思います。
自分の強み、できること、他人に役立てられること、というニュアンスです。このブログでも自己肯定リスト100というのを書いています。
【参考記事】自分の強みを伸ばすために自己肯定リスト100を書いてみた
最近、自己肯定感に似た言葉で自己効力感という言葉を聞きました。
自己効力感は、自己肯定感に比べると聞き慣れない言葉ですが、これもセルフイメージを上げるには重要な概念と感じました。
■大まかな定義
自己効力感の大まかな定義は、wikipediaなんかを見ると、「自分がある状況において必要な行動をうまく遂行できるかという可能性の認知」とか、「自分にある目標を達成する能力があるという認知」と書かれています。
僕は頭がそんなに良くないので、堅苦しい表現では、なかなか理解できないのですが、ざっくりした言葉で言うと、「自分はちゃんとできている。やれている」という感じと理解しています。
■自己効力感を生み出す要因
おそらく、自己効力感については、それを生み出すもととなるものは何なのか、ということから知ったほうが、理解が早まるかもしれません。
自己効力感を生み出す要因については、以下の5つがあります。これもwikipediaとかで書かれています。(以下wikipediaより抜粋)
1.達成経験(最も重要な要因で、自分自身が何かを達成したり、成功したりした経験)
2.代理経験(自分以外の他人が何かを達成したり成功したりすることを観察すること)
3.言語的説得(自分に能力があることを言語的に説明されること、言語的な励まし)
4.生理的情緒的高揚(酒などの薬物やその他の要因について気分が高揚すること)
5.想像的体験(自己や他者の成功経験を想像すること)
僕がとある勉強会に出席した時に、ちょうどこの自己効力感のことが話題に出ていたのですが、その時に聞いた話では、自己効力感を育むうえで重要なのは、以下の達成体験と代理体験と聞きました。
〇達成体験
上の記載で何となく想像ができるように、「やったぞ!」「自分の力でできたぞ!」という感じです。小さな成功体験の積み重ねという感じでしょうか。
例を言うと、新入社員が不器用ながらも仕事を少しずつ覚えていって、上司の力を借りなくとも、だんだんと自分の力で仕事をこなせるようになり、やりがいを感じていく感じでしょうか。
この達成体験を多く重ねるには、いきなりぶっ飛んだ大きな目標を立てるのではなく、小さな目標から少しずつクリアしていく感じで良いみたいです。
保険会社の新人営業マンであれば、いきなりMDRTとか狙うのではなく、まずは1件の契約、もっと言えば、そのために必要なアポ取りをこなすことで達成を感じるような感じでしょうか。
〇代理体験
「これなら自分でもできそうだ」という感覚。目標達成した人を身近に観察することで、自分も何かできそうな気がする。こういう体験をした人も多いと思いますが、まさにそんな感じです。
身近に成功した人がいたほうが、原理原則を実感することができるので、吸収しやすいという感じではないかと思います。
■弱いのは生理的情緒的高揚
3つ目の言語的説得は、多くの自己啓発書の表現を使えばアファメーションです。「私はできる」と口にする感じですこれも効果はありますが、達成体験や代理体験よりは弱いと言われているみたいです。
何となくわかる気がします。アファメーションは、精神的な状態によって、効果があったり効果がなかったりするので。
言語的説得は、やや弱いと言われつつも効果があるとされているみたいですが、さらに効果がないのが、4つ目の生理的情緒的高揚です。
酒とかドラッグとか利用するわけですが、一時の快楽で終わってしまうのは、何となく想像が付くのではないかと思います。
ただ、達成体験、代理体験、言語的説得で自己効力感が高まらなければ、酒やドラッグに依存することになる。ちょっと怖いですね。
■セルフイメージを上げるには
セルフイメージで必要なことは、この自己効力感と冒頭で紹介した自己肯定感両方必要という話を聞きました。
自己肯定感については、別記事でリストを書いていますが、達成体験を積み重ねて自己効力感も上げていきたいなと感じました。
このブログで言うと、1個1個ブログを更新したり、PVや報酬が上がっていくところで達成体験を得られています。
目標のPVとか報酬というのはありますが、そこまでいかない現段階でも、5万PVとか、10万PVとかの節目で達成感を感じることができています。
日々の達成感、今年はこれで頑張ってこれたかなと思っています。
■参考記事
【参考記事】ストレスのない人生を送る5つの方法|実在の生き心地の良い町から考える
自己効力感という言葉を初めて聞いたのは、自殺率が突出して低い徳島県のある町の研究調査をもとにした本の「生き心地の良い町」という本を読んだのが初めてです。
ここで、自殺率の低い町の要因の1つとして、本記事で書いた自己効力感というのが紹介されていました。
良かったら、併せてご覧ください。