72の法則。これも、ある程度投資に着手している方など、知っている人には物足りないほどの基礎的な知識だと思いますが、「投資に興味はあるんだろうけど、よくわからない」という方にとっては、比較的便利な法則だと思うので、記事にします。
何といってもお金については学校では教えてくれないので、知っている人と知らない人でだいぶ差が出てしまいます。ある人にとっては当たり前でも、別の人には当たり前ではない。少なくともお金の話題に関しては、そんな事はザラにある分野だと思います。
なので、このブログでは一部の人にとっては初歩的と思われる分野も敢えて記事にしていきます。お金については、本当に知らなかったり勘違いしていると怖い事っていっぱいあるので(T_T)
○元本が2倍になる年利と年数を簡易的に求める方法
72の法則とは、元本が2倍になるために必要な年利と年数を大まかに暗算して、簡易的に目安を把握する方法です。
投資についての会話で、
「年3%かあ、じゃあ倍に増えるまで24年だね」
「月利6%? 1年で倍になるけど、そんな事あり得るの? 詐欺じゃない?」(実際にこんな案件があれば、ほぼ詐欺か超ハイリスク案件です)
「銀行の普通預金の金利って0.02%じゃん、これって2倍になるまで3600年かかるんだよ(T_T)」
と利回りを言った瞬間に、ぱっと2倍になるまでの年数を出す人がいれば、おそらくその人は72の法則を使っています。
年利(%)×年数=72
つまり、年利から2倍になる投資期間を出したければ72÷年利で、投資期間から2倍になる年利を出したければ、72÷年数で計算すれば良いことになります。
あくまで目安を簡易的に出すだけの法則ですが、数年後にどれくらい資産が増えているかをパッとイメージする事ができるので、意外と便利です。投資の勉強をしながら、パッと数年後の資産がいくらになっているか大まかに計算できるので、金融機関等の人から運用相談をしてもらっている間も、話に付いていきやすいと思います。
参考記事:【単利と複利】今さら人に聞けない複利計算(1)|資産形成に大きく差を生む考え方
なお、これは借金についても同じことが言えます。年利12%で借金すれば、借金をそのままにしておくと、6年で倍に膨れ上がってしまうことになります。
数学的根拠を知っている人にとっては、72の法則ではなく、69とか70の法則にした方がより正確ではないかと思う方もいると思いますが(もっと正確にはlog2≒69.3になります)、72の方が約数が多く、整数で表現しやすいので重宝されているだけだと思います。
ただ、銀行の普通預金のように超低金利で計算すると、どうしても誤差が大きくなるらしく、上記の普通預金では倍になるのに3600年かかると書いていますが、より正確に算出できるよう、69の法則で計算すると3450年になります。まあ、3450年だろうが3600年だろうが、どちらにしろ人間の寿命を遥かに超えた数字なので、もはやどうでも良いところですがwww