金(ゴールド)の保有の割合は全資産の何%くらいが妥当なのか?

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2016年も世界経済は原油安や中国経済の見通しが不安なんかの理由で、あまりパッとしませんね。日経平均株価も今年になってパッとしませんね。マイナス金利なんか、何だったんだろって感じだし。

最近の自分の運用成績もパッとしないので少しぼやいてみましたが(まあ、我慢の時期ですね)、こういう時期になると、金(ゴールド)の価格が上がりますね。2015年12月くらいは、金(ゴールド)の価格が1トロイオンス1,050ドルくらいまで下落していましたが、今は1250ドルくらいまで持ち直していますからね。

自分も他の資産とのリスクヘッジを考えて、少しだけ金(ゴールド)を持っていますが、そんなに多くは持っていません。今回は、金(ゴールド)の保有割合は、どれくらいにしておけば良いかについて、思うところを書いていきたいと思います。

■大きな利益は得にくい

リーマンショック前の金価格はたしか1トロイオンス700~800ドルくらいでしたが、東日本大震災&ユーロ債務危機で超円高時代に突入した2011年は最大で1900ドルくらいまでいきました。

リーマンショック前に金を保有し、2011年頃に売却した人は2~3倍もの利益になっていますから、これだけに着目すると、「あー、金を持っておけば良かった」なんて思いますが、リーマンショックはそれぐらいのインパクトありましたからね。

ですが基本的には金は無国籍通貨と解釈できるわけですから、利息が出るわけもない。

また、世界経済が不景気になって、世界株価が下がったりすれば安全資産への逃避ということで、大型の投資家が金を保有するようになる。だから不景気時は金価格は上昇しやすくなるし、米ドルとの相関関係も出てくるのです。

安全資産と捉えられているわけですから、大きく利益が出るわけでもなければ、大きく損もしない投資です。

■メリットはリスクヘッジのみ

金を保有するメリットは、他の資産とのリスクヘッジ、特にインフレリスクとヘッジするための手段であり、それ以上でもそれ以下でもないです。

「金(ゴールド)なんて、そんなにお金がない時に持っていてもあまり意味がない」と言われるのはそのためです。

現金だけでなく、株もあって、外貨も持っていて、外貨建資産も保有している。そういう場合は金も保有するメリットが出てきます。

金(ゴールド)を持っている意味がないとは言いませんが、そこまで魅力的な資産でもないわけです。金を多く保有しても、生涯で大きな利益を出すのは難しいでしょう。

■どんなに多くても全資産の10%以内

以上のことから、よく言われるのが、金保有の割合は、全資産の10%の範囲内にしておこうというものです。

これは自分も同意しますが、個人的には10%でも持ちすぎかな、という気がします。それこそ億万長者になれば、お金を失いたくないという理由でそれぐらい保有するかもしれませんが。

今のところ、自分の金の保有割合は全資産の2%くらいです。もう少しお金が増えれば、金の追加購入も考えますが、せいぜい3%前後にしておこうと思っています。

投資の基本は分散投資と言われますから、あまり1つの資産に集中しないようにしたい。インフレリスクも考慮したい、そういった場合に金(ゴールド)を少しずつ保有していく感じで良いと思います。ただし、購入のタイミングは不景気ではなく、世界経済が安定して金価格が下落しているときです。

■関連記事

【関連記事】知らないと損する金(ゴールド)に投資する時の3つの注意点

金(ゴールド)に投資するときの注意点について、思うところを書いていました。金(ゴールド)と米ドルの相関関係など、重要なことも書いたつもりです。

あと、利益の出にくい金(ゴールド)の場合は、売買時の手数料なんかも考慮していかないといけません。良かったら併せてご覧ください。

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