自分は結構健康に関心がない人でした。厳密に言うと、心の健康には関心がありますが、体の健康にはあまり関心がなかった感じです。
基本的には、今でもこの傾向は変わらないと思います。なぜかというと、これまで不健康がもとで大きな病気をしたことがないからです。また、人間の悩みは身体的な不健康からは生まれません。精神的な不健康に起因します。
しかし、大切なものは失ってみて初めて大切さに気付くと言われますが、その典型的な例は健康ではないかと思います。
健康に無頓着な人ばかりになって、このまま少子高齢化が進んでいくとどうなるか。当然ながら日本は財政破綻するでしょう。
■舛添前都知事の問題
東京都民の血税を私的な理由で使ってしまったことが問題となって、激しくバッシングされて辞任にまで追い込まれた舛添要一前都知事。
これについては舛添前都知事は公私混同したのは間違いないので、残念ながら、お金に対してだらしなかったと言わざるを得ないでしょう。辞任に追い込まれたのは、信頼を失ったのだからある程度仕方ないでしょう。
あまり政治的な話題はしたくないのですが、この舛添前都知事が辞任に追い込まれるまでの報道を見ていて、どうしても違和感を感じることがありました。
舛添前都知事は、ものすごくバッシングを受けました。テレビも新聞も大バッシングです。集中砲火です。「税金を自分のことに使いやがって」この東京都民の怒りはわかるのですが、この舛添前都知事が使った税金ってどのくらいなのかな?と思ったのです。
税金って、もっと無駄遣いされているよな。舛添前都知事の場合は、東京都の税金ですが、国家予算で考えた場合、最も負担が大きいのはどれかな?と考えたときに、真っ先に思いつくのは医療費です。
■健康に無頓着なのは医療費の無駄遣いを招く
ざっくり言うと、国家予算は100兆円近くあり、そのうち赤字部分は50兆円近くもあるので、年を追うごとに日本の借金が増えているのは、おそらく皆さんも知っての通りだと思います。
それでは、医療費にどれくらい国家予算が使われているかといえば、だいたい40兆円くらいです。医療費が削減できれば、歳出を抑えられるので、とりあえずは理論上、日本の財政破綻を遅らせることができます。
逆に言えば、健康に無頓着だったのが原因で病気になってしまうと、自分が健康管理がきちんとしていないために、国のお金を無駄に使ってしまうのです。
そういう年寄りが増えて、健康に気を使わないばかりに寝たきり老人ばかりになってしまうと、医療費は削減できないでしょう。
医療費が削減できないから、健康保険料の負担も下がりません。上がっていく一方です。若い世代の負担がどんどん増えていきます。
リタイア世代は、年金を現役世代から徴収しているわけですが(ご存じのとおり、日本は賦課方式です)、さらに健康に気を使わないばかりに医療費まで使ってしまっています。言い方悪いですが、これでは金食い虫です。
このままでは、現役世代の負担はどんどん増えてしまいますし、本当に病気になって治療が必要な人にも充分な保証ができなくなるでしょう。
そして、このままいけば、医療費の自己負担の割合も増えてしまいかねません。実際にそういう案出ていますよね。国民の負担も自分の負担も増えてしまうのです。
■不健康そうな人は信頼されない?
不健康そうな人、健康管理がしっかりできていない感じの人が、どこか信頼されず、セルフブランディングするうえでマイナスになるのは、こういう背景もあるように思います。
「健康管理をしていない=国のお金を無駄遣いしてやる」という構図が何となく出来上がってしまうので。
自分の場合、ブランディング上のマイナス要因を減らしたいと思って、断食を導入して減量しました。ただかっこよくなりたいだけではないんですよ~。それまでは本当に健康に無頓着でした。
普段病気していないと、なかなか健康の必要性は実感できないところですが、ブランディングのことを考えた場合、医療費削減すべきと考える場合、やはり健康については意識しないといけないでしょう。
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金持ちは健康にシビアであることを考えれば、やはり健康を意識していくのは必須かなあと思います。