「金持ちになる男、貧乏になる男」という本の書評を書きます。
思わず「パクリだろ!!」とツッコミを入れたくなるようなタイトルのこの本。
左にあるのは英語版で、「How rich people think」という原題です。原題から想像つくとおり、あの「金持ち父さん貧乏父さん」とは全然関係のない本です。
原題のとおり、どちらかというと金持ちのマインドについて、見開き2ページで100項目書かれた本で、貧乏の男のマインドと比較して書かれているため、このような邦題になったと思います。
とは言っても、あの名著のパクリかと疑ってしまうようなタイトルなので、返って買うのを躊躇していたのですが、読んでみたら意外な良書と感じたので、今回はこの本の感想、印象に残った箇所をシェアしたいと思います。
この記事の内容
■P32 金持ちはずるいか、野心的か
貧乏になる男は 金持ちがずるいと考え、金持ちになる男は 金持ちが野心的だと考える
貧乏人は自己責任という考え方を嫌い、成功者を批判して自分のふがいなさをごまかす一方で、金持ちは創造性を発揮して問題解決のために時間を有効に使う、と書いています。
たしかに金持ちはずるいという理屈は意味不明ですね。自分は、この項に紹介されている、マドンナの名言が大好きです。
「私は芯が強くて野心的で、明確な目標を持っている。それを批判されるなら本望だわ」
成功の必須条件である明確なビジョンと目標設定ですが、これがクリアでブレないほど、他人から批判されます。
おそらく金持ちを目指している意識の高い人は皆似たような経験があるのではないでしょうか?
でも、それが自分にとって最良の選択で、この方法で自分は成功すると確信できた場合、批判されるのはむしろ快感に近い感情を覚えます。
別に夢のない人を見下すつもりはありませんが、批判されるのは自己成長の勲章だと思っているからです。とは言っても、批判してくるような人と接する時間は無駄なので、できるだけ距離を置きたいところです。
■P54 快楽か利益か
貧乏になる男は 快楽を追求し、金持ちになる男は 利益を追求する
人間の行動は、眼前の快楽を満たすか、長期的目線での利益のために忍耐するか、この2つの選択を迫られることが多い気がします。ダイエットや資産形成を思い浮かべれば、想像しやすいと思います。
金持ちになる男はお金を稼ぐことに意識の大半を集中すると書いています。
自分もこの考えには賛成で、娯楽に時間を費やすようなことはしたくないですね。
しばらくはブログを書く事に集中して、収益の基盤を築くことに集中したいです。また、メルマガや出版と、どんどんビジネスを拡大させていきたいですね。
■P74 お金を得るためか、充実感か
貧乏になる男は お金を得るために働き、金持ちになる男は 充実感を得るために働く
これもよく言われることですが、会社員の大半は充実感を得ていないのに、お金を得るために働いています。
自分がこれに気付いたのは本を出版した時ですね。印税は会社のボーナスに毛が生えた程度でしたが、それでも印税の明細書を見たときは、会社の給料の何倍も嬉しかったのを覚えています。
好きなことで稼ぐことで充実感を得られる。例え10万でも100万でもこの経験は貴重と思います。この項で紹介されている、ボブ・ディランの言葉が良いですね。
「朝起きてから夜寝るまで自分がしたいことをしているのなら、その人は成功者だ」
■P76 金持ちにふさわしい行動
貧乏になる男は すぐに金持ちになりたいと考え、金持ちになる男は金持ちにふさわしい人物になろうと考える
おそらく自分に足りないところがここですね。金持ちになるには、自分がまず成長しなければならないと考える。何をして稼ぐかということより、自分が成長することが大事。
これが自分に足りていないから、セミナーに行って学びを深めて、実生活に適用しようとしているのだと思います。
多くの能力開発系のセミナーは、この金持ちにふさわしい行動を体系的に学ぶものだと思います。学ぶ機会は結構あります。
これはお金だけの問題ではなく、幸福感にも直結するので、日々自己研鑽していきたいところです。
■P100 地位か自由か
貧乏になる男は お金で地位が得られると考え、金持ちになる男は お金で自由が得られると考える
この本では、他の項目でも似たようなことが書いていましたが、やはりお金は自由を得る手段だと感じます。
お金で幸福は得られませんが、お金があれば幸福になるための選択を多く持つことができる。会社を辞める、欲しいものを買う、子供の教育費に充てることができる。例を挙げたらキリがないでしょう。
お金と幸福感の関係については、別記事で書いていきたいと思います。
■P114 お金を稼ぐとストレスは増えるか?減るか
貧乏になる男はお金を稼ぐとストレスが増えると考え、金持ちになる男はお金を稼ぐとストレスが減ると考える
これは好きなことをして収入を得ているかどうかということに強く影響してくると思います。多くの方は収入が上がると仕事に忙殺され、プライベートの時間がなくなると考えていますが、
これは仕事とプライベートを分断することによる不幸感と思います。ワークライフバランスという言葉に強い違和感を覚えます。
お金持ちになれば自由が得られるので、本来はストレスは軽減されるはずです。金持ちは仕事とプライベートの境界線がわかりません。自分もこういう人間を目指したいです。
いろいろ書いたら結構な文字数になってしまいました。実はまだシェアしたいことの半分でしかありません。残り半分は、また別の機会にシェアしたいと思います♪⇒【2016.4.3追記】後半の書評はこちら