これまでいろんな人に会ってきたり、いろんなセミナーに行ったりしました。
そこでたまに見かけるのが、すがる人。「この人に会えば、きっと自分を変えてくれる」「この人はすごい!神様だ」みたいな感覚になってしまう人。
「何か新興宗教にはまってしまったんじゃないか?」と思ってしまうくらいになってしまう人。でも、すがる人にすがられた当の本人は、ちょっと迷惑……。なので、結果として遠ざけられてしまう。
今回は、そんな人の特徴について、思うところを書いていきたいと思います。
■変わる気がない
いろんなセミナーがありますが、どれも自分が変わるための、自立するためのツールであり、誰かに変えてもらうものではないのです。
どんなに遠方、ときには海外に飛んで高額のセミナーに行っても、自分で変わる気がなければ、何も変わらない。何十万円、何百万円払おうとも。
いくら「この人すごい!」「この人の言っていることは正しい」と思っても、何も変わらないのです。
セミナーの講師の役割は、相手に必要なものを気付かせること。相手を変えることではないです。
自分にとって、何が必要か。どう実践していく必要があるのかを気付いて、行動を変えていかない限り、変わることはないと思います。
■やたら狂信的になる
これ、意外とあるんです。自分も似たような状態になったことがあります。特に今までセミナーに行ったことがないような人が、セミナーに行くと、狂信的になってしまうことが多い。
「この人がこう言っているんだから、絶対にそうなんだ!」
「あなたの言っていることは間違っている」
みたいな感じ。これは、セミナーで言っていることの内容を、自分のなかに落とし込めていないから、こうなってしまいます。
自分も、なかなかセミナーで言っていることを落とし込めないところがありました。だから、言っていることが響かなかったり、狂信的になってしまうこともあったと思います。でも、それでは何も変われません。
これは自己啓発書なんかもそう。いくら本を読んでも、その書いてあることの行間を読み取れないと、どう行動すれば良いかわからないのではないかと思います。詳しくは、以下の記事で書いています。
セミナーや自己啓発書に書いてあることを、実践の過程で落とし込めていくようになるには、時間がかかります。
なんでもそうですが、セミナーに参加して、次の日からがらっと変わるようなことはあり得ないのです。
■「あなたのせい」という依存体質
多くのセミナーで求められるのは、参加者の自立の姿勢。他者依存ではなくて自分に依存することです。
何かにすがっている時点で、もはや他者依存。自分で変わろうとせず、うまくいかなければ、誰かのせいにしてしまうんです。
自立については、以下の記事に詳しく書いています。
この記事に書いてあるように、重要なことは自己依存、自己管理、自己責任、自己評価、他者支援です。自由に生きたければ生きたいほど、この姿勢が問われてきます。
たぶん、セミナーに行ったりしている時点で、潜在意識下では「変わりたい」と思っていると思います。あくまでセミナーの講師は、原理原則を通してヒントを与えているだけです。
■仲間がいない
何かにすがってしまう人の周りをよく見ると、実は仲間がいなかったりします。
1人でセミナーに行って学んでも、自分だけで自問自答して変わることは難しい。
同じセミナーに行っても、一緒に学べる仲間を多く作ったほうが良いです。そういう環境を大事にしたほうがいい。
重要なことは、仲間に依存しないことです。そうすることで、周りから敬遠されていまいます。
適度なゆるい繋がりを保ちつつ、一緒に自立を目指していく。そういうお互い高め合う関係を築いていければ、何かにすがっている自分を手放すことができると思います。