もっと人生を貪欲に、自分を抑え込むようなことはせずに本音全開で生きたい。自分の本当の心の叫びに従って生きるようにしたい。
本当は誰でもそうだと思います。でも、いつの間にか、「人生はこんなもん」「家族がいるし、住宅ローンがあるし……」「会社を辞めるのは難しい」そう思って、自分の本音に蓋をして、貪欲な人生を生きることを諦めていないでしょうか。
「欲望が男を変える」(井上裕之著、PHP研究所)を読むと、そういう悶々とした日々から脱出して、もっと自由に本音を出して生きるための方法や在り方が書かれています。印象に残った点をシェアします。
200ページもない本で、自己啓発書に慣れている人なら、すぐに読み終えられる内容ですが、もっと自由で刺激的な人生を送りたいと思っている人は、一読してみて良いと思います。
■最大の欲
著者の最大の欲は、以下のような欲望だそうです。単純な金欲、物欲的な話ではないのがわかります。
いい仕事をしたい、人のためになる人間になりたい、さらには、仕事を含めて、自分自身を限りなく成長させていきたい、というような欲だ。そういう実感がない日々を過ごすことは、どん欲な私には耐えられない。
(中略)
今の仕事は天職だ!とか、部下が育つ喜びは何ものにも代えがたい、営業で抜群の実績をあげた、その瞬間の達成感がたまらないのだ。(原文まま)
個人的には、選択理論心理学で言うところの力の欲求を満たすことと解釈しましたが、(→基本的欲求についてはこちら)
力の欲求を満たせないということは、セルフイメージが低い、自己愛がない、つまり自分が大嫌いということなので、実は耐え難いほどの苦痛です。
仕事に対して何らかの不満を抱えている、好きな仕事ができていないと感じている人は、だいたいこういった欲求を満たせていないんです。
人に役に立ちたい、自分自身を成長させたいという願望と無縁の仕事には、何も意義はないのです。
■一番にこだわる
「一番」は、どんなことでも、それにかけては一番努力したという証明であり、何より、自分を元気にしてくれることなのだ。(原文まま)
「人と比較しない」という意味を誤解し、勝ちにこだわらないことを良しとする風潮をたまに見かけますが、これは少し違うと思います。
「〇〇で一番」とは、その人の強みの発見であり、その人の大きな自信になります。個人事業主であれば、そういった強みは必ず必要ですし、会社員であれば、それを活かして社内で活躍できるわけです。
これは人間関係でも重要で、「この分野であればあいつが一番じゃないか」と、誰かの強みを把握することは他者に対する承認であり、その人の活躍の場を与えるということなので、逆に感謝されて人間関係が円滑になると思います。
苦手なこと、嫌いなことで一番を目指すからおかしくなるわけで、好きなこと、得意なことであれば一番を目指すのは当然の姿勢。一番を目指さなければこだわりも生まれてこないです。
■叶えたい夢に優先順位を付ける
「自分が思ったとおりの人生じゃない」と言うが、いったい、何が思ったとおりじゃないのだろうか。
①仕事の内容か
②収入か
③人間関係か
④環境か
⑤将来ビジョンか
大きく分ければ、だいたいこの五つに集約できると思う。それらについて、現状と、自分が思い描いているビジョンとの差を具体的に考えていく。このとき、大事なのは、優先順位をつけていくことだ。優先順位をつけたうえで、今、何が、どのくらい不満なのか、不足なのかをチェックしていくのだ。(原文まま)
なるほどと思ったのが、5つのファクターに分けて、優先順位を付けて理想と現実のギャップを埋めていくということ。
自分は会社を辞めて独立したあとは、③④⑤は問題なくなります。問題なのは①②です。
①仕事の内容→コンテンツをどうやって育てていくか。仕事の依頼で、何を取捨選択していくか。
②収入→収入源はいくつ必要か。もっと余裕のある生活をするうえで、収入をどう増やしていくか。
今後は高単価の仕事をしたいとおもっているので、収入の基盤を保ちつつ、コンテンツを充実させたいと考えています。
とは言っても、「求められていること」と「やりたいこと」以外は全部拒否していこうと考えています。ましてや、コンテンツを育てるという目的以外では、無料や安価で引き受けるのは、全部拒否していく方針です。
■人は見た目が9割
理想の自分とかけ離れた見た目であれば、服装を変えたり、太っていれば痩せたりして外見を磨くというもの。
実はこれは去年くらいから意識していて、ここ1年で20kgくらい体重を落としました。そして、あさってから、また断食プログラムを短期間で実施する予定です。
去年、体重を落としておいて良かったと感じたことが何回もありました。人前でプレゼンしたり講演する機会もあったわけだし。
今後はネットの世界だけではなく、実際にセミナーを開催したり、コンサルしたり取材するのが、リアルで要求されているので、見た目には気をつけていきたいと考えています。
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【関連記事】潜在意識を使える人と使えない人の5つの大きな違い|なかなか変われない人へ
今回紹介した本では、潜在意識についても触れられていますが、この辺は読み飛ばしました。というのも、著者の井上さんは、潜在意識に特化した書籍「潜在意識を使いこなす人ムダにする人」(井上裕之著、フォレスト出版)を出版しているからです。
上の関連記事は、「潜在意識を使いこなす人ムダにする人」の書評です。こちらも併せてご覧ください。