嫌なことは断れる人になりたい人へ|ノーと言っても良い11個の理由

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断る力

何度も何度も読み返したい本に出会いました。こんな本に出会ったら、他の本を読む時間がなくなってしまうではないか……。

それぐらい、いまの自分の中にストレートに入った本が「人生がうまくいく人の断る力」(ジェームズ・アルタッカー,クローディア・アズーラ・アルタッカー著、石田久二訳、アチーブメント出版)

嫌なことは断れる人になりたい、でも罪悪感を感じてなかなか断れない、苦しいのに助けを求められない、偽りの自分お演じて心が疲れている、怒りの感情を抑え込んでしまっている、何かとコンプレックスがある、人の目が気になって本音が言えない、望んでいない人生を生きている……、ピンと来る人は必読の本です。

そんな嫌なことを断れない人たちが、思いどおりの人生を歩むために誰も傷つけず、望むものを手にする168のアイデア、29のエクササイズが書かれていますが、これを全部紹介したいくらいです。

でも、書評でこれをやってしまうと著作権に引っかかってしまうので、エッセンスや冒頭部分を紹介する程度に留めますが、断る力を身に付けるエクササイズを実践したい人は、ぜひ読んでほしいと感じました。

今回は、ノーと言うことが苦手な日本人が(アメリカ人が書いた本なので、実はノーと言えないのは日本に限ったことではないらしい)、本当はノーと言っても良い理由を紹介したいと思います。

※勝間和代さんのベストセラーに「断る力」という本がありますが、この本は勝間さんの本とは全然関係ありません。

■自分の人生を守る権利がある

これは本文を抜粋したほうが良いでしょう。

火事が起きれば一目散にビルから逃げ出す。毒を飲めと言われたら即座に危険を感じて断る。でもたばこ、お酒、害のある人間関係……。それ以外のことになると拒絶できなくなる。しかし、本質的な違いは何もない。私たちには、人生に有害なものから守る権利がある(原文まま)

【参考記事】会社の付き合い飲み会を拒否して職場以外の人との交流を深めよう

■健全な関係や真の愛を手に入れる権利がある

何に対してだけではなく、誰に対してノーと言うかも、自分たちは決められると書いています。仲間は自分自身で選ぶもの、ドリームキラーなど、自分のエネルギーを奪うような人とは付き合ってはいけないのです。

誰と縁を切り、誰と付き合うかはとても大事なことです。孤立無援になるのではなく、好きな人に囲まれた人生を送るなら必須です。

【参考記事】こんな奴とは縁を切る!!人間関係を切り捨てろ!!ドリームキラーの傾向6選

■自分の才能を活かして人生を豊かにする権利がある

創造性、豊かさを妨げるあらゆるものにノーと言うこと。自分のミッションに関係のないことは、すぐさま切り捨てること。

自分の才能を開花させるためには、嫌なことは絶対に避けなければいけません。

【参考記事】興味がない仕事で頑張ってしまうのが本当に怖い理由6つ

■自分が欲しいものを主張する権利がある

上司や家族の言うことを聞かなくても良いのです。彼らにも知らない世界がある。彼らにも間違っていることがあります。特にドリームキラーになりやすいのは家族や上司です。身近な人ほど注意しなければいけません。

したくないことに「イエス」と言ってしまうと、結局自分を傷つけ、他人をもっと傷つけることになります。結局これで孤立無援な人になってしまいます。

■信頼できるストーリーを選ぶ権利がある

学歴が高いほうが良い、マイホームは買ったほうが良い、子供の教育にはお金をかけたほうが良い、これらの固定概念は、自分自身の成長に役に立たないばかりか、お金に束縛されて生き地獄な人生を歩むだけです。

誰でも生き地獄には陥りたくありません。でも、自らアウシュビッツ収容所に入るようなことをしている人も多いのです。自分にふさわしい選択は、自分自身で創り出しても良いのです。自由になりましょう。

【参考記事】老後までに5000万円貯金するならマイホームと生命保険と教育とマイカーをやめなさい!!

■マイペースで行動する権利がある

ベストな選択をするためには、急いで決断をしない方が良いこともあります。少し時間をかけて、自分のペースで進捗したほうがうまくいくこともあります。

結婚、離婚、就職、転職、独立、責任の重い仕事、ハイリスクな投資案件……、大きな決断ほど急ぎたくなるのはなぜだろうか。もっと、時間をかけてベストなタイミングで実行しても良いと思います。

■何にもまして自分自身に素直(誠実)でいる権利がある

昔流行った歌の歌詞に「ありのままで……」というのがありましたが、これは自分自身を偽らないこと。自分自身に誠実にできないで、他人に誠実にできるわけがありません。

大事なことは素直で、なおかつ頑固になることだと思います。自分の本心に嘘を付いてはいけません。これがはっきりしたら、決断を急いでも良いのかなと思います。

■豊かで満ち足りた人生を送る権利がある

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欠乏感、劣等感にはノーと言っても良いのです。どんなに他人や環境を切り捨てようとも、自分自身とは一生付き合わないといけませんから、これが一番難しいところかもしれません。

■今ここにいる権利がある

過去や未来に振り回されず、今の自分が幸せか、日々感謝できるか。これも他人や環境を切り捨てるだけでは得られないことです。

やはり、自分自身とは一生付き合わないといけません。しかも、今の自分です。過去や未来の自分はもはや存在していないのです。

■沈黙する権利がある

身の回りのこと、責任、プレッシャーに押しつぶされることにノーと言うことです。沈黙、静寂の時間を作るのは、時間管理上とても大事なことだと思います。

■ゆだねる権利がある

「ねばならない」「こうあるべきだ」という固定概念を手放すこと。これも自分自身の内面に関することですね。

〇総評

この本では、これら11個の権利を手に入れるためのエクササイズが書かれています。断る力と言っても、ただ単に何かを批判したり否定したりすることではありません。

むしろ、そのことにすらノーと言えて、心から感動と驚きを得るために、自らが幸せになることに「イエス」と言えるようにするのが、本書の目的ではないかと思います。

今回は、冒頭部分の紹介で終わってしまいましたが、本の内容の一部紹介やエッセンスについては、別記事で書いていきたいと思います。

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