僕は数年前に本を商業出版したことがあります。
処女作でしたが、商業出版された時は、飛び上がるほど嬉しくて、献本された本をしばらく枕元に置いたりしました。印税を頂いた時は、会社の給料の何倍も嬉しかったですね。
ですが、処女作を出した時に感じた反省点は結構あります。
今度2冊目を出す際(←予定はまだ未定……)、処女作よりも本が売れる、そして印税を稼げるようにするために、処女作出版時の反省点、「あー、こうしておけば良かった」と感じたことを書いていきたいと思います。
この記事の内容
■ネットで情報を拡散してなかった
僕が本を商業出版したのはもう6年ぐらい前のことです。6年前というと、主流はmixiかTwitterで、facebookはそんなに広がっていなかったのですが、それでも当時からネットで情報を拡散する方法があったことは間違いなかったです。
しかし、僕はそれが全然足りなかった。全然ネットでブランディングをしていませんでした。
アメブロを始めたのは、たしか出版の1~2ヶ月前、Twitterもほぼ同じくらいのタイミングで始め、mixiに至ってはマイミクは150人ぐらい程度だったと記憶しています。
完全に出遅れていました。しかも今のように、ブログとかキーワードとか意識せずに、ひたすら本のテーマについて書いていたので、Google検索で上位に来るようなことも、あまりありませんでした。
なので、自分の力で売れたのは、せいぜい友達50人くらいとか、そのレベルだったと思います。
もうちょっと自分の方でも、本の売り上げに貢献できるよう、しっかりとブランディングしておけば良かったです。
この解放デビューの記事を更新しているのは、グーグルアドセンスの報酬という意図もあるのですが、こういう反省点を踏まえて、出版までしっかりブランディングしていこうという意図があります。
■人の役に立つコンテンツを意識すれば良かった
処女作はエッセイだったので、この「人の役に立つ」という要素が結構薄かった気がします。
一部のマニアックな人からは支持されたと自負しているのですが、やはり人は本に何を求めるかというと、自分の役に立つこと、影響力のある本、感動する本を求めると思います。
このブログも情報発信をしっかり意識していきたいところですが、本もやはり情報発信ですからね。これは小説でも同様だと思います。特に近年の小説はそんな感じしますよね。
ちなみに、2冊目は、処女作とは全然違う内容で出版する予定です。もう処女作から何年も経っているし……。
■初版の印税で何かしら投資しておけば良かった
これは、千田琢哉さんの「印税で1億円稼ぐ」という本を読んで感じたことです。
ちなみにこの本は処女作を出版して数年後に出された本でしたが、処女作出すときに読みたかったと思った本でした。
この本で書いてあったことで、特に気になったのが「初版の印税を営業活動に投資する」というものでした。
処女作の初版の印税は、たしかに数十万円程度です。せっかく稼いだ印税ですが、大きな額とは言えません。
全額営業活動に投資するかどうかは別として、一部だけ使っても良かったかな、と少し後悔しています。
この本に書いてある通り、「初版の印税で、何かお手伝いできることはありませんか?」と出版社に相談すれば良かったです。
■無駄な売り込みを仕掛けてはいけない
本を出すときに、当時はmixiやアメブロを通じて、同じぐらいのタイミングで本を出した人とネットで繋がって、お互い献本しあって、互いの本を宣伝したり、
求められていないのに、書評ブロガーに連絡して本を献本したりもしましたが、全然意味がなかったように思います。
「買え買えオーラ」は、逆に読者から嫌われてしまいますね。mixiのコミュニティを通じて宣伝したりもしましたが、これも効果はいまいちだったような気がします。
出す前に自分をある程度ブランディングしていき、出版直後はどんと構える。著者にはこの姿勢が必要なのかもしれませんね。
■ファンとの交流
やらなかった後悔ではなく、やってよかったことを紹介すると、商業出版したおかげで、ブログやTwitter経由でファンと繋がれたりしました。
で、実際にファンの方と実際にお会いして、それが徐々に広がり、今は定期的にオフ会を開いています。
不特定多数を相手の商売でも、リアルな繋がりを作ることは可能だと実感しました。
■様々なコミュニティに属する
また、本のネタで講演したこともありますが、これは知り合いの伝手で東京の朝活に参加して、本のネタの一部を紹介したら、それが評判良くて講演に至ったという経緯があります。
何でもかんでも人と交流しても、あまり意味がないですが、ゆるく繋がれるコミュニティに2~3個ぐらい属していると、結構講演のオファーを頂けたりします。
講演の機会を頂くというのも、とても嬉しい経験です。主催者や場所を提供してくれた人には、今でも感謝の気持ちが続いています。
これからも、集客に苦労しないような、いろんなコンテンツで講演できるようにしていって、恩返ししていくようにしたいですね。
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商業出版する方法として、出版エージェント会社に企画書、及びサンプル原稿を送ってみるという方法があります。
企画書を出版社に送っても、なかなか見てもらえないというのは、本当らしいです。
エージェント会社に出版の可否を判断してもらうとしても、ビジネス書なら企画書とサンプル原稿、小説なら完成品を求められますが、
ぜひ商業出版に挑戦したいということであれば、挑戦してみる価値は高いと思います。