会社を辞めて自分で起業したいけど、そもそも何をしたら良いのか?自分のやりたいことや出来ることがわからない。
僕も会社を辞める前はそんなことを考えていました。ビジネスのネタなんて、自分には用意できるのか。そう思って、なかなか会社を辞める勇気が出ませんでした。
自分は結局会社の後ろ盾なしでは生きていけないのではないか?自分には結局何も特技がない。そんなことを考えている人もいるのではないでしょうか。
ただ、本当にそうなのでしょうか?どこにもネタはないのでしょうか?
■趣味が副業に、そしてビジネスに
まず、よく聞く話ですが、趣味がいつの間にか収入を得る副業になり、それが大きくなって会社を辞めても食っていけるようになったというパターンです。
よく聞く話とはいえ、実際にそんなに多いのでしょうか?趣味は趣味であり、趣味の延長線上で収入になるなんて、夢のまた夢なんて考えている人も多いのではないでしょうか?
しかし、実際このように趣味がそのまま職業になった人というのは結構いると思います。
会社を辞めて気付いたことですが、収入には差があるものの、実際に趣味をそのまま職業にした人はとても多いです。
カメラが好きで写真を撮りまくっていた人がいつの間にか〇〇専門のプロカメラマンになっている。ハンドメイドが得意な人がどこかのイベントでブースを出展している。友達の悩み相談を受けているうちに、いつの間にか〇〇専門のカウンセラーとして独立していた。
この程度の話であれば、何も起業塾みたいなところに行かなくとも聞いたことがあると思います。
自分のようにブログを書いてみたら広告収入を得られるようになったという人もいると思います。
ただ、文章を書くのが好き、物を作るのが好き、人の話を聞くのが好き、写真を撮るのが好き、絵を描くのが好き、その程度の「好き」であれば、誰でも1つは持っているのではないでしょうか。
そして、それがマニアックであればマニアックであるほど良いでしょうし、自分だけにしかできないことがあればあるほど良いでしょうが、趣味がいつの間にか収入になることは、そこまでハードルは高くない気がします。
■自分にとって当たり前にできることがビジネスに
もう1つ、ビジネスのネタとして重要と思うことが最近あります。
それは、自分にとって当たり前にできることがビジネスになるかもしれないということです。
これは自分の話が例え話になると思います。会社を辞めて独立した直後からwordpressの開設サポート&ブログ相談を始めましたが、これは正直に言うと上記のように「好き」で始めた仕事とは、また少し違うと思います。
ブログを運営していて、wordpressの使い方は必要最低限のところは押さえています。PHPやCSSに関しては一部しか触れませんが、基本的な操作はできるようになりました。
記事の書き方、例えばキーワード選定や記事タイトルの付け方、記事の内容についても基本的なところは押さえているつもりです。
ただ、これは自分にとっては当たり前にできることだと思っていましたし、教えて欲しいというニーズもあるとは思っていませんでした。
しかし、自分がブログで会社を辞めても何とか生活できるほどになっていると打ち明けた瞬間、セミナー依頼やブログ相談依頼が舞い込んできました。
実はwordpressには興味があるし、文章を書くことでアドセンス等の収入を得たいと考えている人もたくさんいるものの、操作の難解なイメージから敬遠していた人がとても多かったのです。
実は自分が提供している情報は、ググれば出てくることも多いのですが、ネットで調べても体系的に整理されているわけでもありません。
また、wordpressやグーグルアドセンスに関する書籍も結構出ていますが、書籍だからって正しい情報が書いているとは限りませんし、自分にとって必要な情報が書かれているとは限りません。
そういった事情もあって、自分のところにwordpressやブログ相談が来てくれたりするのだと思います。
であれば、もっと早くwordpressの相談とか有料でやればよかったのに、なんで最近までやらなかったの?と思う人もいるでしょう。
それは自分にとっては当たり前だと思っていたので、それが特技とも思ってなかったし、強みとも思ってなかったのです。
一応ブログで収入は得るようにはなっていたものの、PHPやCSSに詳しいわけではありません。記事の書き方、基本的な操作やプラグインに関する知識があるくらいです。
プログラミングが出来ない自分に、wordpressを教えることなんてできないと思っていたら、それが全然違っていたのです。この程度でも全然良かったのです。
自分にとっては当たり前にできることが、実は他人にとっては当たり前ではないことなんて、結構あります。
wordpressを例にしてみましたが、これは他のことも同じと思います。
ブログの媒体に限ったことではなく、パワポもしかり、Excelもそうです。職場で当たり前のように扱っているソフトが、実は他人にとっては当たり前ではなくて、しかも欲している情報であることは結構あります。
パワポでバナーやフライヤーを作ることが得意なら、それに特化した講座を開くとか(もちろんイラストレーターやフォトショップやなんかもそう)、自らデザイナーになっても良いのです。センス次第で向いている人とかいるんじゃないでしょうか。
■強みを人に聞いてみることでビジネスのネタが浮かぶ
このように、自分にとっては当たり前だと思っていたことが、実は他人にとっては当たり前でないこと、つまり強みを知るには、人に聞いてみると良いかもしれません。
しかし、同じ職場の人に聞くのは勧めません。あくまで異業種の人に聞いてみることをお勧めします。
同じ会社の人同士では、お互いの強みが見えづらくなっていることがあり得るし、意外と同じ職場の人とは、こういう話をするほどの人間関係を構築するのは難しいものです。
異業種の人の方が、自分に興味を持ってくれる可能性は高いでしょうし、そもそも異業種の人と、そういうコミュニケーションを取ることでコラボレーションも発生する可能性があります。
自分が当たり前に出来ていること、それが他の人にとっては、のどから手が出るほど欲しがっていることかもしれません。