win-winという言葉があります。大人になると耳にタコができるほど聞く言葉です。言うまでもなく、自分が勝って、相手も勝たすということです。成功の大原則の1つ。これを意識することはとても大事なことです。
しかし、win-winの人はむしろ少数派で、自分が勝って相手を負かすwin-loseタイプという人もいます。どちらかというと僕がこのタイプです。自分さえ良ければ良いという孤独に陥りやすいタイプ。
一方で、その逆のlose-winタイプの人もいます。自分が一歩引いて相手を勝たすタイプです。「私は大丈夫。あなたが良ければ」というタイプ、つまり自己犠牲的な人です。自分が我慢すれば良いというタイプです。
正直、僕はこのタイプが苦手です。傍から見ていて「何でこんなことができるんだろう」と不思議になります。今回、この自己犠牲的な人の特徴について、思うところを書きたいと思います。
この記事の内容
■自分の情熱よりも相手の意向を優先する残念な自己犠牲
自分が「相手を負かせてでも自分が勝つ」というタイプなので、まったく逆のタイプです。
「自分が〇〇したい」という気持ちよりも、相手の意向を優先してしまうのです。
どんなに自分と考えと違っても「はいはい、そうですね」と言って譲ってしまいます。
自分が犠牲になれば良いと考えているので、もともと自分の中で眠っている情熱みたいなのが小さいか、眠ってしまっています。
情熱云々よりも相手に尽くすことが大事だと思っています。なので、傍から見て情熱的でないように見えます。
やる気をがんがん見せるより、相手に合わせる感じ。ひどい言い方すれば「ただの良い人」。これが度を過ぎると「どうでもいい人」となるのはよく知られた事実です。
正直、自分には理解できないタイプです。自分はあまり相手の意向を優先したくないところがあるので。
■自分の基準でYESとNOが言えない自己犠牲タイプ
自分の基準で「はい」とか「いいえ」が言えない感じのところがあります。
相手目線で考えてしまっているので、自分の意見を隠してしまいます。自己犠牲タイプの人は、我慢してしまうのです。
我慢は大きなストレスになるはずなのに、そのストレスすら我慢して相手に合わせようとします。自分だったら気が狂います。
こういう自己犠牲タイプの人が、嫌なことは「ノー」とはっきり言って、本当に自分が共感できることに「イエス」と言えるところを見てみたいです。
【関連記事】嫌なことは断れる人になりたい人へ|ノーと言っても良い11個の理由
■自己犠牲タイプは願望の明確化が難しい
インサイドアウトという言葉があるように、まずは自分を好きになる、自分を愛するということが大事と言われます。
【関連記事】自分を愛するというのはどういうことなの?人生を変えるために必要なこと
自分が我慢すれば大丈夫、自分なんてどうでもいいの……ということは、自己愛が欠如していると言って良いと思います。
この自分を好きになることができなくなると、セルフイメージは当然上がりません。そもそも自己犠牲で成り立っているので、本当の願望を出しにくいと言われます。
lose-winタイプな人は、最近夢リストとか書いているでしょうか。もし書いていなければ、夢リストを書いたりしてみて、願望を明確化した方が良いかもしれません。
【関連記事】【2016年版】願いを叶えるために夢リスト100を見直しました
■自己犠牲タイプの人は応援されやすい?
願望が明確化できないというと、自分みたいなwin-loseタイプの人が見ると「こいつだめだなあ」とか思ってしまうのですが、この自己犠牲タイプの良い点が1つあります。
win-loseな人は自分が勝てば良いというタイプなので孤立しやすい。しかし、この自己犠牲タイプな人は孤立しないのです。
当然です。相手を立てようとするのですから。相手を傷つけるのが心の底から嫌なのです。
これはとても良いことです、周りから人が離れません。
会社を辞めても、付き合いが続く同僚なんかもいるのではないでしょうか?ケンカ別れみたいなのが傷つくタイプなので。
人が寄ってくるかどうかは別として、少なくとも人が離れません。見ている人はちゃんと見ているもので、応援されやすいです。
自己犠牲的な人は自信がない人が多いですが、もともと人には尽くそうと考えるので、案外頼りになる人が出てきています。
人から嫌われないというのは大きな魅力です。それに気付くだけでもセルフイメージが上がるような気がします。
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【関連記事】自分のために他人を犠牲にする人の5つの特徴|相手を負かしても構わない人の心理
完全に真逆の、他人を押し退けてまで成功しようとするタイプの特徴について、思うところを書いてみました。こちらも併せてご覧ください。
コメント
自己愛を持つと、自己愛性人格障害とか言われそうだし、実際に言われてるので、自分を殺すことに拍車がかかってます。
収入が多い人としての責任として、庶民には全てを投げ捨てて対応してしまいます。
儲ける事への懺悔みたいな感じで、世に出ない投資案件とかも教えたり。
その結果、遠慮もせず、理解もせず、当たり前のように受け取るところを見て、資本主義を何も理解してない馬鹿者ばっかで、なんかイラついてしまってます。
コメントありがとうございます。クレクレ星人からは距離を置いて良いと思います。
収入が多い人は、それだけの貢献をしているということだと思います。
自分を殺さなくて良いんですよ。
私事に当てはめると、情熱と集団の両天秤はよくあることですね。
ただ、天秤で釣り合う程度には情熱は持ちあわせており、
集団を取るから自己犠牲、というのは若干違和感を覚えました。
また、自己犠牲だからYES/NOが言えないかというとそうでもなく、
その選択が誤りだと自信があるなら、自分が嫌われようが、後で仕返しを受けようが、
それを甘んじて受けつつ誤りを指摘することはよくあります。
ただ、結果的に相手を否定するので、報復もあえて回避しないのがこのメンタルから来るところだと思いますが。
それもあって、仮に事実ではなかったとしても弁解せず、
他者が利を得るなら黙って去ることもよくあることですね。
TKGさん初めまして、コメントありがとうございます!貴重な感想ありがとうございます。
ここで書いている自己犠牲は、かなり情熱<集団の場合としています。
情熱を持ち合わせていれば、自ずとwin-winの関係を構築できるかと考えています。
自己犠牲か他者犠牲に偏ることなく、win-winでいたいですね。