手段と目的が逆転してしまうとどうなるか?僕の失敗談をシェア

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手段目的逆転

よくビジネス書を読むと、「ビジョンとゴールは違う」とか、「目的と目標(手段)」は違うという言葉を聞きます。似て非なるところなので、例を挙げるとわかりやすいと思います。

【具体例1】

目的:全国の読者に感動を与える著者でありたい

目標:今年中に1冊本を出版する

【具体例2】

目的:経済的自由を手に入れたい

目標:来年までに給料以外の収入が支出を上回る

【具体例3】

目的:家が欲しい

目標:〇年後までに〇〇〇万円貯める

【具体例4】

目的:全国の女性にモテたい

目標:今年中に10kgの減量を果たす

目的が自分の願望であれば、目標は願望を叶える手段という感じです。

よく言われるのが、以下の2点です。

(1)いくら目標を立てても、目的がなければ意味がない

(2)いくら願望が明確でも、具体的に計画に落とし込まないと実現できない

今回は、(1)について書いていきたいと思います。目標は明確になっているにも関わらず、周囲から「この人は何を目指しているのか?」と見られる。

よく手段と目的が逆転しているとか言われますが、そういう状態に陥ることは多いと思います。

そして自分も、よく手段と目的が逆転した人生を送っていました。もし、そういう人生を送っていなければ、違う人生を送っていたと思います。

手段と目的が逆転した生き方をしてしまうと、どうなってしまうか?自分の体験談をもとに思うところを書いていきたいと思います。

■大学受験時

大学に行った人の多くがそうであるように、高校3年生の時が人生で一番勉強した時期でした。

今から考えると、朝一番に起きて勉強し、学校に行って、帰ったらすぐに机に向かう。ご飯食べたらまた机に向かう。土日はほぼ1日中机に向かっている。

今考えたらとてもそんなことはできないですが、当時はキャンパスノートの表紙に大きく合格と書いて、頑張って勉強していました。

そして見事、志望校に合格し、浮かれた状態で実家を離れて一人暮らしを始めます。

しかし、大学に進んでからは燃え尽き症候群状態。全然勉強しなくなったばかりか、授業にもほとんど出なくなりました。

受験期に猛烈に勉強した反動で、全然学ぶ気力が湧かなくなったのです。

受験期に堕落した生活を欲していたのかもしれませんが、夜遅くまでゲームしたり麻雀したりして、午前中爆睡して「笑っていいとも」(←もう終わったけど)が始まったぐらいの時間に起きて、飯食べて、「幸せ~」とか言いながらまた寝る。

学校にも通わず、単位も落としまくる。ぎりぎり留年を免れましたが、4年で卒業できたのが少し不思議でした。

どうしてこういうことになったかというと、大学に入ることが目的になってしまっていたんですよね。入ってから何がしたいとか、どんなことを学びたいとか、そういうことを深く考えていませんでした。

受験から早く解放されたいという一心ばかり強くて、大学に入ってからのことを全然考えていなかったです。もちろん、自分の適性とか資質とか、そういうのは全然考慮してなかったです。

手段ではなく、目的を達成してしまったので、燃え尽きて、その後やる気がなくなってしまったんですね。だって、大学で何を研究するか、そういうのは別に願望に入ってませんでしたから。

なお、その後まったく勉強しなかったか、といえばそんなことはなく、就職してからいくつか資格を取ったりしていましたが、いつの間にか資格を取ることが目的になってしまい、今から考えると「何だったんだろう?」というような資格も少なくないです。

■大学の部活で

何を思ったか、大学でスケートなんかを始めた自分(くるくる回る方ではなく、スピードを競う方です)。始めたきっかけは、個人競技であること、競技人口が少ないから頑張ればインカレなど大きな大会に出れるという理由でした。大学の体育会系の部活って良いですよね。中学高校と違っていろんなスポーツがあるから。

しかし、そこでも大学受験の時と同じことをしてしまいます。

大会で好タイムを出すことを目標として、一生懸命練習しました。そして、大会で目標通りの好タイムを出すことができて、インカレ出場の切符を手にしたりもしたのですが、

やはりそこが目的になってしまい燃え尽き症候群になり、練習のモチベーションが上がらず、その後は伸び悩み、そのまま大学卒業とともに引退。

こういうタイムを競う競技って、目標タイムを超えたら、さらに高みを目指して練習に励むのが通常なんですが、自分の向上心が低かったのか、そこで満足してしまいました。これはこれで良い思い出になりましたが、もっと向上心を持って練習していれば、さらに充実していたでしょう。

このように、手段と目的が逆転してしまうと、途中で燃え尽きてしまい、何もやる気がなくなってしまいます。

そもそも何のための努力だったのかわからず、「もう2度とこんなストイックな生活はできない」と、少しトラウマみたいになって堕落してしまいました。努力を全然楽しむことができなかったんですね。

これは就職してからも一緒で、仕事の意義を見出せなくなると、やる気をなくします。しかし、会社の場合仕事しないわけにはいかないので、やがて理想と現実のギャップが大きくなってうつに発展します。

そしてようやく、自分の本当にしたいことは何なのか、適性は何なのか考えるようになっていきます。もっと前からそういうことを考えるようにしていけば良かったと思っています。

こういうのはタイミングもあるとは思いますが、皆さんには早めに自分のビジョンを確立して明確な目標を持って欲しいと思います。

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