投資信託やファンドラップは高い手数料に注意しないといけない。これは前々から感じていたことですが、最近の週間ダイヤモンドでも、わかりやすく指摘されていたのでシェアしたいと思います。
外貨建て保険や変額年金保険のような、貯蓄型の生命保険はもっとえげつなかったりしますが、それでも投資信託やファンドラップの手数料は気を付けないといけません。
■投資信託の手数料
投資信託の手数料は、購入時に支払う販売手数料と、運用中ずっとかかる信託報酬(運用管理手数料)に分けられます。
週間ダイヤモンドに紹介されていたファンドの販売手数料は、3%前後、運用管理手数料は1.5%前後のものが多かったです。
投資を始めるぞ!!という段階で、いきなり3%の手数料を支払うのは、ちょっともったいないです。そして、信託報酬(運用管理手数料)は年間1.5%前後。これは運用成績に関わらず発生する手数料です。
例え年5%の利回りを出せていたとしても、実質はこの運用管理手数料を差し引いて3.5%にしかなりません。運用利回りがマイナスでも、さらにこの運用管理手数料で差し引かれるので、もっとマイナスです。この時点で正直投資する気持ちが萎えてしまいます。
この運用管理手数料は、投信会社が受け取る分よりも、銀行、証券など販売会社が受け取る分のほうが大きいことが多いそうです。
どちらにしろ、投資信託は手数料徴収ビジネスと思われても、おかしくない話です。
■ファンドラップは手数料の塊
最近話に聞くことが多くなったファンドラップ。富裕層向けのラップ講座に比べても、最低投資金額は300~500万円とお手頃で、顧客に合わせてオーダーメード的な一任運用ができます。
通常の投資信託は、選定・管理・見直しまで全て自分一人でやる必要がありますが、ファンドラップは運用のプロ(本当か?)に一任することができるというものです。
しかし、問題になってくるのは手数料です。投資信託のような販売手数料こそないものの、(1)口座管理手数料、投資一任手数料などのラップの手数料に、(2)運用管理手数料が、運用中合わせてずっとかかってきます。
(1)(2)を合わせた手数料はだいたい年間2.5~3%です。500万円投資した場合、年間で10~15万円もの金額が毎年手数料として徴収されてしまうのです。これは痛い。痛すぎる。
ファンドラップについても、いろいろ問題点が指摘されているみたいですが、手数料そのものが高いというだけで、投資の魅力はないです。
資産運用を考える際は、このように手数料も注意して検討する必要があるのは言うまでもありません。
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