「一流の人はなぜ、そう考えるのか」(鳥居祐一著、PHP研究所)の冒頭によると、アメリカの億万長者(=成功者)に、「あなたの成功の要因はなんだったと思いますか?」と聞くと、
多くの人が「自分は運が良かった。正しいときに正しい場所にいたからこそ成功できた」と答えたと言います。
成功者の語る「運が良かった」とはどういうことなのでしょうか?ただ単に、たまたま運を引き寄せただけなのでしょうか?それとも自ら運をつかみにいったのでしょうか?著書では後者ではないかと書いています。
今回は、「一流の人はなぜ、そう考えるのか」のうち、第1章「一流の人はなぜ、運を大切にするのか?」について、感想を書いていきたいと思います。
■運の定義
著者が言うには、アメリカの億万長者の考える運とは、以下のようなものと定義づけていると書いています。
「最高の情報を最高のタイミングと、最高の環境、条件でつかみとれるかどうか」(原文まま)
情報、時期、環境がすべて最高の状態で揃う、こういうタイミングを逃さずに行動するためにはどうすればいいかのかでしょうか?
■運を味方につける、3つの人間関係
著者が言うには、こういう人生最高のタイミングをつかむ、最も手っ取り早い方法は付き合う人を変えることにあると書いています。
(1)自分より「年収が高い人」と付き合う
(2)自分より「運が良い人」と付き合う
(3)自分より「意識が高い人」と付き合う(以上原文まま)
しかし問題は、自分自身が会うに値する魅力のある人間かどうかということだと、著書では書いています。特に億万長者は時間を無駄にすることを嫌いますから、意味のない会話をしたくないのだそうです。
結局は自分のスキルやエネルギーを高めて、どういった形で相手に貢献できるかを考えない限り、この3つの人間関係は築けないということになります。
逆に、不平不満ばかり言う人、悪口や批判だらけの人、自ら与えるどころか人から何か奪おうとする人(つまりクレクレ星人)、そして夢泥棒とは距離を置くことが重要と書いています。
■あなたの運気を良くするためにすべきこと
以下、原文ままです。まったくその通りだと思いました。
(1)瞬時に判断し、迷わない(迷っていると運が逃げる)
(2)貸しを作っておく(与える人は運気が上がる)
(3)諦めのいい人(しつこいと運は落ちる)
(4)変化を好む人(運の悪い人は変化を好まない)
(5)人をほめる人(人を批判する人は運が下がる)
(6)感謝・感動・感激する人(感謝は幸運の源)
この中で自分が一番改善の余地があるのは、人をほめることですかね。未だに承認の言葉を出すのに苦手意識があります。「それ、いいね~」の一言が、どこか恥ずかしくて言えない。
プライドが高いのではなくて、どこか不自然なコミュニケーションになってしまいそうで、怖かったりするんですよね。でも、運を上げるのであれば、やはりほめ上手になりたいと思います。
■運を下げる残念な気質
「スイマセン!予定が入って行けなくなりました!」(原文まま)
これ、自分もついやってしまうことありましたね。Facebookのイベントの投稿欄でもよく見かけるフレーズですよね。
でも、これって「あなたに会うよりも重要な案件があるので、私はそちらを選びました」ということになるのだそう。それぐらい相手を不快な気持ちにさせているということです。
一流の人は、さらにシビアですから、このように気軽に断る人に対して「この人付き合う価値はないかもな……」と考えて、もう会うことはなくなってしまうのだそう。
「行きます!」「行きません!」「いついつまで待って!」「行きたいけど、この日はどうしてもだめです。他の日ではだめですか?」はっきりした態度を示さないと、相手からは嫌な人だと思われてしまいますね。気を付けよう……。
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