結婚して生まれるもの。それは「家族」。
結婚相談所の仕事をしていると「少子化対策になっていいよね」とよく言われます。
確かにそれもそうなのですが、私は、世の中のエネルギーの源である「家族の絆」をつくる仕事だと思っています。人は一人では生きてはいけません。家族がいるから、絆があるから、人は歯を食いしばって頑張れるのです。
※「幸せな結婚をするために大切なこと」(香川浩樹著、PHP)「おわりに」P220から引用
自由の欲求が強いあまり、これまで独身を貫いてしまった自分ですが、さすがに最近は結婚について意識するようになってきました。
ということで、かなり久しぶり(たぶん8年か9年ぶりくらい)に恋愛とか結婚に関する本を読んでみました。
今回選んだ本は、関西の結婚相談所の代表の方が書いた「幸せな結婚をするために大切なこと」(香川浩樹著、PHP)という本です。
女性に向けて書いたような印象がありますが、男性が読んでも充分得られるものが多い1冊と思いました。印象的な箇所をいくつかシェアしていきたいと思います。
この記事の内容
■求められるのは「美しさ」よりも「安らぎ」
女性が思う、男性が結婚に求めている条件は、1位「料理ができる」、2位「家事ができる」、3位「容姿がきれい」とのことですが、
実際には全然違っており、男性が考える譲れない条件の1位は「安らぎを感じられること」だそうです。
僕は男なので、これはすごいわかる気がします。どんなに美人で料理と家事ができようが、安らぎのない、一緒にいて疲れるような感じの人とは絶対に一緒になりたくないです。
本書が書いてあることは、「安らぎとは、相手がリラックスできること」です。気を遣われすぎると、男は全然リラックスできません。
■結婚の可能性を広げるのは「素直」
結婚できた女性の共通点の1つは「素直」であるということらしいです。具体的には、まわりからのアドバイスを、耳障りが良くても、悪くても、全て素直に受け入れることができるかどうか、ということ。
これは相談所のアドバイスを素直に聞いて、自分のなかに取り込んで実践していくこと、ということもあるのですが、
婚活で男性と会話しているときに、素直に相手の話を聞くことも含まれているのだとか。
「美味しい韓国料理の店があるんだけど……」と言われて「辛いものは嫌い」とはねつけるようなことを言う女性、こういう女性の前で、男は黙ってしまいますし、そもそも長くは付き合えないです。
相手と違う意見でも「そうですね、でも、私はこう思うんですけど」と、相手の一言を受け入れてから、自分の意見を言うようにすることが大事だそうです。
これは男でも同じことが言えるし、恋愛に限らずビジネスの場でも同じですね。自分自身、20代に似たようなことを指摘されたことがあります。
■短所は全てあなたの個性
案外大事なことだと思うんですよね。運転していて、前が詰まっているとイライラしてしまったり、部屋の掃除や片付けが苦手だったり、逆にどこか完璧主義だったり、なかなか直せない短所というのもあると思います。
それを無理に直して、相手に好印象を与えようとしても、偽りの自分を出してしまうだけで、いつかはボロが出てしまう。ちなみに、自分はそんな女性はたしかに苦手です。
それよりも大切なことは、悪いこともさらけ出せるようになって、個性として受け入れてもらうことなんでしょうね。
もっと、心を楽にした方が結婚が近付くのかなと思いました。
■夫婦の半分は、共働きが当たり前
これは、僕が他の記事で訴えてきたことに似ているかもしれません。
「専業主婦は究極の贅沢品」という言葉を聞いたことはないでしょうか。共働き世帯に比べて、専業主婦世帯の相対的損失は、最大で2億円ぐらいになることを比喩しているのですが、あながち間違ってはないかと思います。
ただ、共働きの場合は、お互いの意向をよく確認することがとても大事になってきますね。
■「なりたい自分」「なるべき自分」を逆算する
夢を持つのは構わないが、結婚したいなら、「結婚相手とどんな人生を送りたいのか」ということも視野に入れないといけない、ということです。
5年後や10年後に、結婚相手とどんな生活を送っていたいかという将来をイメージし、その中にいる自分を考えること。
目標設定や願望の明確化ということを書いている人も多いと思いますが、結婚したいなら、結婚という観点でどう考えているのか。
どんな笑顔で、どんな話し方で、どんな振る舞いをしているのか。そのために今の「なるべき自分」はなんなのか。
将来の幸せな結婚生活から逆算して今とるべき行動を考える。ビジネスの目標設定と同じことを婚活でやる感じですね。
その時に重要になってくるのが優先順位です。理想の状態を全部搾り出し、どんな順番で叶えていきたいかを考えていくことが重要なのだそうです。
■「ありがとう」と言う人に結婚が近づく理由
ここでもでてきた「ありがとう」。そろそろ結婚という人の共通点は、「ありがとう」をたくさん言っていることだそうです。
感謝の言葉が自然に出てくるということは、物事をプラス思考に捉えられるということですが、そうすると、相手の良いところを発見するのが得意になってくるのだそうです。
そうなると、この人と結婚するメリットや、自分に合っているかという判断力が身につくのだそう。なるほどなあ。
感謝の気持ちがある人、突きつめていえば「愛」のある人は「この人と一緒にいたい」と思わせるオーラが出ています。それが結婚を引き寄せる人の共通点です。
■相手が喜ぶ効果的な褒め方
これは3つのポイントがあるみたいです。これ、自分結構苦手なんだよなあ……。
(1)すぐに⇒「いいメガネですね」
(2)具体的に⇒「赤のフレームがきれいでオシャレですね」
(3)感情を入れる⇒「私、メガネ好きなんです」
(1)(2)だけだと、なかなか印象に残らないけど、感情を入れることでぐっと相手は惹きつけられますね。
積極的に相手を褒めるようにしたいところです。
■趣味は個性が伝わるもの
おそらく婚活では、趣味の話が出てくると思いますが、この時、個性が伝わるように、具体的に話すことが大事だと言われています。
例えば、趣味で「料理」なら、具体的に「クッキーを焼いて、近所の子どもに配った」とか言うようにするとか。
この例だと、料理好きだけではなく、「世話好き」「子ども好き」「人と交流したり、人のために何かすることが好き」な面まで一気に伝わる感じだとか。これは自分の良さが引き立つ良い例ですね。
「旅行」「映画」「読書」の3つは、その人の価値観が表れやすいので、お互いの感覚や価値観が合うかどうかの判断材料になるとか。
■手をつないでドキドキしましたか?
手をつないだり、さりげないボディタッチなどをするのは、特に男性は苦手な気がしますが(自分もそう)、
付き合い始めの段階で、こういうボディタッチは早くやっといた方が良いとか。
というのも、生理的に合うかどうかは、コントロールできないので、「この人と付き合えるかどうか」を判断する好材料になるとか。
手をつないでドキドキしなければ、今後もドキドキすることはないので、早めに別れる決断ができるのだとか。それをずるずると引き伸ばすのはもったいないそうです。
たしかに、生理的に無理とか、こいつは別にドキドキしないとか、そういうのはいつになっても変えることはできませんからね。
■彼がプロポーズしたくなる魔法の言葉
これは「大丈夫。信じてる」という言葉だそうです。
プロポーズは人生の大きな決断の1つですが、男性の背中を押してくれるのが、「あなたを信じているよ」と伝えることです。
「どんな状況になっても、信じているから、あなたについて行こうと思う」
「何があってもあなたの味方」
そんなこと言われたら、男性は安心して、「この人で大丈夫だ。プロポーズしよう」という気持ちになるようです。なんか、とても素敵ですね。
〇まとめ
これまで書いたことは、男性にも女性にも言えることですね。得意とか苦手とか、そういうのは男女差があるように思えますが、結婚で重要なことは、結局男も女も一緒なんですね。
・男性が女性に求めるのは「安らぎ」
・素直に受け入れること
・短所を隠さずにさらけ出す
・共働きなら、お互いの意向を話し合う
・なりたい自分を逆算する
・ありがとうを言う習慣は結婚できる人の共通点
・積極的に相手を褒める
・趣味の話は個性が伝わるように
・手をつないでのデートは早めに
・最後の決め手は「大丈夫、信じてる」
※著者が代表を務める結婚相談所はこちら
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