いずれ会社を辞めて独立・起業して一人で仕事したい。お金もないし、いきなり会社を辞めるのは怖いけど、それでも副業からでも開始したい。でも、どうしたら良いかわからない。
今回、「ひとりビジネスの教科書 自宅起業のススメ」(佐藤伝著、学研)という本を紹介します。
これも自分の周りで勧めていた人が何人かいたので読んでみたのですが、ぜひ手元に置いておきたい1冊と思いました。
この記事の内容
■総評
おそらく、書いてあること全部を実行する必要もないと思います。例えば、この本ではアメブロを勧めていますが、広告収入も確保したい自分はwordpressを用いています。
ただ、自宅起業して一人で仕事したい人にとっては、知っておいた方がいいであろう情報が網羅されているように感じました。
そういう意味で、手元に置いておきたい本です。読んで損はないでしょう。ということで、書評書きながら内容を思い出していきたいと思います。
■ひとりビジネスの8つの分野
自宅起業を成功させる8つの分野について、著者はこのように書いていますが、これが実にわかりやすい。このように場合分けをしていけば、自分がどこが大丈夫か、何が足りないかが見えてきます。
・コンテンツ&商材
・パーソナル・ブランディング
・ウェブ&システム
・集客&マーケティング
・マネー&戦略
・感情習慣&思考習慣&行動習慣
・チーム&コミュニティ
・ミッション&ビジョン
■コンテンツ&商材
〇他人にも売ってもらおう
ひとりビジネスでは、他人にいかに売ってもらうかが重要になってくるそう。特に自分のビジネスプランでは、口コミはかなり重要になるので、ここはしっかりと意識していきたいです。
例えばプロブロガーに自分の本の書評してもらうとか、商品の感想を書いてもらうとか、周りにいっぱい人が付いていて、facebookの友達も多い人に、自分の商品を紹介してもらうとか。
もちろん、無闇やたらと知らない人に宣伝しても意味がないわけで、いざ売る時に、いかに付き合う人を慎重に選んで関係性を作っていくかによると思います。
〇お金を払ってでも、私にやってほしいことって、どんなこと?
とても良い質問だと思いました。よく自分のやりたい仕事と、市場のニーズを合致させようという話を聞きますが、この質問は、自分の強みとなる分野の市場のニーズをリサーチできそうです。
できれば得意なことと好きなことを掛け合わせたようなことができると、なお理想的でしょう。
〇薄利多売をやめる
いざ起業したとき、悩まされるのが価格設定です。自分も今、今後生み出そうとしている商品の価格設定に悩んでいるところです。
ここで勧められているのが松竹梅、つまりフロントエンド商品、ミドルエンド商品、バックエンド商品です。
セミナービジネスなんかを思い浮かべるとわかりやすいと思います。まずは2,000~3,000円くらいで導入セミナーをやって、集客の入口にします。これがフロントエンド商品です。
高額のバックエンド商品に繋げる橋渡しになるのがミドルエンド商品、セミナーで言えば、1dayセミナーなんかでしょう。
そして、最も売りたいバックエンド商品。3日間のセミナーや、コンサルなんかがそうなると思います。
で、そのバックエンド商品ですが、思い切って高額商品にしてしまおうと、著者は書いています。たしかに「この値段じゃ売れないよな」なんて思われるのが怖くて、つい低額にしてしまいがちですが、低額にするよりも、付加価値を付けていくことの方が大事なのかな、と思いました。
■パーソナル・ブランディング
ここの章は、これから自分がやっておかねばならないことが結構ありましたので、簡単に羅列していきたいと思います。
・ひとりビジネスを一言で現す肩書き
・ビジネス・キャッチコピー
・屋号⇒開業届は屋号がなくても出せるので、まだ考えていない人も多いと思います。てか、自分がそうです。でも、やっぱりあった方が良いみたいです。
・プロフィール写真(フォーマルな写真とカジュアルな写真)
・個人名刺⇒まだ数年前に出した本に関する名刺のままになっていて、今やっていることとかなりギャップがあるので、これもすぐに作ろうと思います。
・イメージカラー
・ロゴマーク&サイン
■ウェブ&システム
これはブログ、HP、facebook、tuitter、メルマガ、YouTube等のことを言います。この本で紹介されているLINE@なんかも、勧めている人いましたね。
ちなみに、このブログ、まだSNSとの連携が弱いので、これから強化していきたい分野です。
■集客&マーケティング
〇紹介を依頼するキーパーソンの条件
①著作がある人(つまり、すでにファンがいる人)
②メルマガを発行して、かなりの発行部数を持つ人
③自分と相性がよく、お互いに信頼関係にある人
紹介されるのを待つだけではなく、雛形を用意しておくのも良いみたいです。しかもTwitter用、facebook用、ブログ用、メルマガ用と。
〇その他読んで感じたこと
・異業種でも同業種でもコラボしていく
・クレクレ星人、クレーマーは排除していく
・口コミにはリアルとインターネット両方活用する
・わかりやすいキャッチコピー
・こくちーずプロを活用する
■マネー&戦略
・ビジネスとプライベートでは、財布とクレジットカードを分ける
・毎日帳簿を記入する
・ネット銀行の開設
・セミナー料金はカード決済サービス
■感情習慣&思考習慣&行動習慣
・とにかく人を応援する。集客等で手伝えることがあれば手伝う。ただ、これはやっぱり人間関係が構築しないと難しいでしょうね。
・さわやかな図々しさを持つ。いかに嫌味なく、さわやかに商品を買ってもらえたり、紹介を依頼できるか、ということだと思います。
■チーム&コミュニティ
「ひとりビジネス」の最大のコツ、それは「ひとりでやらないこと」なのです!!
と書いてあるように、本書で紹介されている成功の8つの分野ごとに、人脈を形成してチームを作っていくと良いようです。
特に、パーソナル・ブランディング、ウェブ&システム、集客&マーケティングあたりは絶対に人の力が必要でしょう。自分がロゴマークなんて考えられるわけないので……。
困ったときに誰に頼んだらいいかは、とても重要と感じます。これがあるかないかで、前に進めるか進めないかが変わってきます。
・チームメンバーの条件は、お互いに応援し合える仲間か、それに気軽に連絡を取り合える仲間か?
・すごい人をチームのメンバーに入れよう
・コミュニティで勉強会を開こう
・家族や奥さんなど、身近な人からファンにしていこう
■ミッション&ビジョン
個人的には、自分のミッションやビジョンをアピールできる場が欲しいと思っています。
まだ具体的な計画が曖昧でも、ビジョンが明確な時点で、それを大衆に発散していく場、自分には今はこれが必要かもしれません。
なお、この章に関しては、目標達成系のセミナーに行っている人であれば、そこで行っていた型で考えていけば良いと思うので、ここはそんなにこの本の型にはまる必要はないかと思いました。でも、以下の点は少し印象に残ったのでシェアします。
・ミッションに気付く質問
①私は、この人生で、今、何をすることを求められているのか?
②私のことを本当に必要としている人は誰か?その人は、どこにいるのか?
③その誰かや何かのために、私にできることには、何があるのか?
・ミッションとビジョンで、人を巻き込むポイント
①聞いた人の、記憶に残るか?
②聞いた人が、他人に伝えたくなるか?
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自分は独立して、好きなことして生きていくなんてとても無理だと思っている方は、ぜひこの記事に紹介している本を読んでみることをおすすめします。
やっぱり、自分は会社組織に属することは向いていない。魂の自由を得るためにも、一刻も早くひとりビジネスを確立させていきたいと思っています。