とある平日の夕方、都内にある会社に働いているサラリーマンのA君、定時の時間が迫っている時計を見ながら、こんなことを考えています。
「今日は仕事は順調に進んでいる。これなら定時で帰れそうだな♪最近残業続きで副業のインターネットビジネスの方の作業がはかどっていないな。今日は早く帰って、溜まっていた作業を片付けよう」
A君は会社には内緒でせどりやアフィリエイトなど、インターネットのビジネスをしています。収入は順調に伸びていて、月10万円以上の副収入を得られるまでになってきましたが、最近残業続きで作業が滞ってきています。そのせいか、収入も最近は落ちてきているようです。
今日こそ早く家に帰って、溜まっていた作業をこなしていこう!!そして、将来は会社を辞めて独立するんだ!!定時のチャイムと同時に意気揚々と帰ろうとしたその時、先輩社員のBさんに呼び止められます。
「おー、Aちゃん。おれも今から帰るんだけどさあ、飲んでいこうぜ~。あいつもこいつも行くからさ。ちなみに取引先のX社のCさんも誘ったら来るってよ。お前最近仕事で絡むこと多いよね。Cさんもぜひいろいろ話がしてみたいって。だから参加必須ね」
A君の頭の中で、「大迷惑」の3文字が浮かんできました。とにかく早く副業で稼いで会社を辞めたい!!お前らなんかに付き合っている暇なんか本当はないんだ。
そう言って強く断りたかったのですが、取引先のCさんには普段から仕事でフォローしてもらって助けてもらっているし、社外の人も来るとなれば断りづらい。その他にもいろいろ理由はありましたが、
結局断ることができず終電まで飲み歩く羽目になり、副業の時間を奪われてしまいました。
ちなみにそのBさん、仕事はバリバリこなすのですが、飲み会が好きな人で、何か理由つけて誰かを飲みに誘おうとします。A君は結構そのターゲットになっていて、先々週も無理やり連れて行かれました。
しかもBさんは飲んだらそのまま二次会、三次会、ひどい時は朝までコースの人で、まともに付き合っていたら金が持ちません。実際、Bさんは妻子持ちにも関わらずほとんど貯金がありません。
最近「飲み会に行かない若者が急増中」なんていう記事が増えてきているように思いますが、それでも職場の中を見渡せば、週に何回も飲みに行っている飲み会が好きな人を多く見かけます。
あまりに無意味な飲み会を繰り返すようだと、お金と時間の無駄としか思えないのですが、それでもそんな無駄な会に率先して参加する人が多くいます。そして気付いたら一晩で諭吉さんが何枚も消えている。飲み会が好きな人の心理がいったいどうなっているのか、少し覗いてみました。
この記事の内容
〇飲み会は開いて当たり前という思い込み
何といってもこの感覚が一番大きいような気がします。月に何回、ひどい時は週に何回も飲み会があっても何とも疑問に感じることなく、「とりあえず楽しいから」という理由で開いてしまいます。
で、気付いたらお金がたくさん消えているものなのですが、スカスカの財布やクレジットカードの請求額を見ても何とも思わない。
「周りも結構飲みに行っているみたいだしなあ」と、職場の中を基準にして考えていて視野が狭くなっています。妻子持ちにも関わらず飲み歩いてスッテンテンになっても何も疑問に感じないわけです。
〇コミュニケーションの有効な手段という思い込み
飲み会は有効なコミュニケーションの手段である。よく働き、よく飲み歩くことでお互いのことを深く知れるので仕事もやりやすくなる。立派な自己投資なのだ。何時代の価値観だ!!と言いたくなりますが、まあ半分正解で半分間違っているという感じでしょうか。
飲み会は自己投資か浪費かについては別の記事で書いている通り、例えば元気のない人を励ましたり、完結したプロジェクトの打ち上げをやったり、歓送迎会とか、そういうのは大事とは思いますが、
問題にしているのは、「ただ楽しいから」「暇だから」「居心地が良いから」みたいな感じの、意味のない飲み会です。何か有益な話ができれば良いですが、だいたいそういう時は愚痴かどうでも良い世間話だけです。
そんなんで士気が上がるわけもなく、コミュニケーションが円滑になるわけがないのですが、飲み会が好きな人はおそらくそういう意識がないように見受けられます。
【参考記事】会社の飲み会は金の無駄?|自己投資か浪費か、参加を判断する基準
〇「職場の人と仲良くできている」という思い込み
飲み会に頻繁に参加する人にはこういう人が結構多い気がします。付き合いよくしていれば、職場の人に好かれるから仕事にやる気も出てくる。
また、飲み会でみんなに囲まれているから、「おれは職場の人に好かれている」という安心感。特に若手社員に多い傾向のような感じがします。自分も昔はそうでした。
でも、仕事と飲み会って、基本的に別問題なんですよね。仕事がいまいちでいつもニコニコ協調性のある振りをしていても、いずれ化け皮が剥がれていきます。
つまり、この「職場の人と仲良くしている」というのは安心感というより、優越感に近いかもしれません。あまりに付き合いが悪くて無愛想であれば話は別ですが、別に頻繁に飲みに付き合わなくても、案外周りは気にしないと思います。
〇協調性が必要という思い込み
「あいつは協調性がない」付き合いが悪い人に対して共通して言われる悪口ですが、業務時間外の行動に対して言われるのは心外もいいところです。
仕事中の協調性は大切だとは思いますが、ただのお遊びに付き合わなかったからといって、「協調性がない」はもはや「いじめ」「パワハラ」のレベルです。
また「協調性がない」と言われるのが嫌で泣く泣く付き合っている人もいると思いますが、別に用があるといって断ったところで、別に何か言われるわけではありません。周りは全然気にしていません。断り方は以下の記事に書いています。
参考記事1:会社の飲み会を断る7つの方法|お金も時間も無駄だと感じている方へ
参考記事2:【会社の飲み会】二次会の断り方|当たり障りなく断りたい方へ
〇お金に興味がない
無駄な飲み会に何回も参加している人でお金持ちの人を見たことがありません。普段ヘラヘラしながらも、全然お金がない状態です。
もともとお金に興味がない感じの人が多いです。投資にも興味がないし、副収入を得ようともしない。特に年収を上げることにも興味がない。かなり刹那的な感覚です。
だいたいこのように無駄な飲み会をしている人は、ギャンブルもするし、無駄な買い物はするし。一生会社勤めで独身を貫くということであれば良いかもしれませんが、これでは会社を辞めたくなっても身動きが取れなくなってしまいます。
また妻子持ちであれば、永久に養育費と生活費に困り果てることになり、家族に迷惑をかけてしまうことになります。
〇自己投資に興味がない
飲み会に頻繁に参加する人で、「セミナーに行こう」「他の業種の人と知り合ってみよう」と、つまり自己投資しようという人を見たことがありません。
そして、飲みに行かずに、自己研鑽に励む人を変な目で見る傾向にあります。「この人はいったい何をしているんだろう?」と不思議でしょうがないわけです。つまり、視野が狭く、職場の環境しか見ていないです。
会社の飲み会は薬にもなり毒にもなります。なかには本当に職場のコミュニケーションの活性化を目的として、考えて飲みに行ったり遊びに行ったりする人もいるかと思いますが、それでもお金と時間のバランスを考えたいものです。
健康面でもお酒はほどほどに、と言われますが、お金と時間の観点からも、お酒はほどほどに、と言うのが適正のようです。
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【関連記事】飲み会が嫌いな人の4つの心理|あいつは付き合いが悪いと感じている方へ
逆に、飲み会が嫌いな人の心理に関する記事も書いているので、
良かったら併せてご覧下さい。