違いは違いであって間違いじゃない
自分がこの言葉を聞いた時、どこか納得したような心情になり、同時にホッとしたような気持ちになりました。
ある方がとある勉強会でシェアした時に発言していた言葉です。違いと間違いは違うと言ってしまうと、何とも頭がややこしくなりそうな表現ですが、
自分自身を卑下しないためにも、他人との人間関係を構築するにもとても重要なことが詰まっていると感じたので、今日はこの言葉についていろいろ書いていきたいと思います。
この記事の内容
〇違い=間違い?周囲と同調することを強制する異常な雰囲気
閉鎖的な地域社会や企業社会では、周囲と同調することを強制させられているような雰囲気がどうしてもあるような気がします。
「なんかこいつはいろいろ意見して、素直に人の言うことを聞かない。変な奴だ」
「あいつは飲み会にほとんど参加しないが何考えているかわからない。付き合いの悪い変な奴だ」
「あいつは何か副業しているらしいな。就業規則違反なの知っているのか?変な奴だ」
「あいつは全然お金使わないしギャンブルもしない。変な奴だ」
「あいつは飲み会にも出ず、いろんなセミナーに行っているみたいだな。変な奴だ」
「あいつはやたらと金に対する野心があるな。そんなに金を持ってどうする気だ。変な奴だ」
「あいつは将来独立する気か。定年まで会社にいる気はないのか。変な奴だ」
意外と人間は周囲との空気の違いに敏感だったりするので、「何かこいつ違うな」「浮いてるな」と感じる人に対して邪気にする傾向があるように思います。
本当はとてもモチベーションが高いのに、やたらと排他的に扱って、意識しているのか無意識なのか定かではないですが引きずり落とそうとする人もいます。
辛いのは、そういう風に邪気にされた本人です。仕事はやりにくいし、誰だって自分のことを受け入れようともしない環境にはいたくないものです。
人間の悩みの85%は人間関係と言われていますから、皆が他人との違いを受け入れるようになれば、日本人の自殺率はかなり減っていくのに、少し残念な習性のような感じがします。
このような人との違いを受け入れない空気は、人との違いを間違いと捉える考え方であり、「おれは正しい、お前が間違っている」という外的コントロールの典型的な例に該当し、人間関係を破壊してしまう気がします。
〇他人との違いがビジネスになることも。同じことが間違いである可能性もあるよ
このような閉鎖的な企業社会に身を置いている人はとても多いと思います。あまり会社では変なこと言わないようにしようとして、
「こんなこと言ったら嫌われる」
「嫌われたら仕事やりずらくなる」
そう思って我慢してしまうのですが、それでも周囲の目を気にしすぎて心を病む人。会社に違和感を感じながら、それを打ち明けることができずに苦しんでいる人。
「俺ってやっぱり人と違うんじゃないか」
どこか周囲から浮いているような気がして苦しんでいる人。結構こういう人はとても多いと思います。でも、よほど仕事しないのであれば話は別ですが、
そういった単なる人との価値観の違いで苦しむ必要性はまったくないような気がします。むしろ、他人の目を気にして職場にいる方が、よっぽどストレスになってしまいます。
どこか人と違うと思っていても「他人は他人、自分は自分」でいた方が良いと思います。それでもどこか職場で肩身が狭いというのであれば、それこそ転職や独立を意識する必要があるかもしれません。
転職や独立といえば、人との違いは決して負の要素ではなく、むしろプラスに働くことも多いです。ちなみに自分は人とどこか違う趣味を持っていたおかげで1冊本を出すことができました。
ニッチでマニアックな要素など、どこか人と違う尖った要素を持っている人は、それだけスキマ市場に参入できる可能性が高いことを示しています。
こういったことは職場では決して教えてくれないとは思いますが、実は人と何か違うことを、さらに突き詰めていくとビジネスに繋がることもあるのです。
将来フリーランスを目指すのであれば、人と同調するのではなく、人とどこか違う「スーパーオンリーワン」の領域を持つことは必須だと思っています(*^^)v
〇相手の上質世界を受け入れることはとても大事
人との違いに苦しむ人がいると同時に、人との違いを認めることができないこともあります。
特にセミナーや勉強会によく参加していると、周囲に意識の高い人や、自分と価値観が似ている人が集まってくるので、どうしてもいざ職場に戻ってみると、そのギャップに改めて唖然としてしまい、職場の人の価値観が理解できなくなることがあります。
また、自分の価値観との違いを受け入れることができずに、そういった人を遠ざけてしまう傾向がある人、結構多い気がします。まあ、自分が結構そのタイプだったりするんですが(・・;)
ただ、そういった感じで付き合う人を限定してしまうと、だんだん自分の中で受け入れられる人がどんどん少なくなってしまい、気付いたら周りに誰もいなくなっていた、なんてことになりかねません。
人に興味を持つこととは、少しずつ相手の上質世界を知るように努力していくことだと思っています。自分と相手の基本的欲求を満たしていくことが成功の第一歩と捉えると、相手の上質世界を知り、自分を入れてもらうことはとても大事なことなんだなあと思います。このことに関しては、また別の記事に書いていきたいと思います。