「おれは家を買う気は全然ない」「おれは専業主婦と結婚するよりは共働きを選ぶ」「おれは、そんなことにはお金は使わん。先に投資に回す」
職場で今後のライフプランについて話すとき、僕はこんな感じのニュアンスのことを話すことが多いのですが、なぜか驚かれることがあります。
「え、なんでそんなに切り詰めるの……?」「うちの会社で働いていれば、そんなに心配ないだろうに……」
いやいや、その返しの方がよっぽど驚きです。あんたら、定年まで勤め上げる気なの?定年まで辞める気ないの?
多くの職場では、早期退職を目指す人の方が少数派だと思います。では、リタイアする気のない同僚と、いかに関わっていくか、思うところを書いていきたいと思います。
■基本的に距離を置いた方がいいけれど
人間関係の断捨離に関する記事でも書いていますが、基本的に自分が早期退職を目指すのであれば、定年まで勤め上げようと考えている人からは距離を置いた方が良いでしょう。
なぜかというと、定年まで勤め上げようと考えている人の多くは副業もしないし、投資もしません。とりあえず会社にいとけば、お金の心配はない、と考えています。
そして、彼らのうち大半は副業で稼ぐとか、投資をしようという考えがありません。そういう情報に触れたり、そういう人を見たりしていないからです。
そういう人と関わったところで、特にプライベートでは正直あまりメリットはないです。逆に無駄にお金と時間を浪費するもとになります。
しかし、なかには自分のライフプランを真剣に考えている人もいます。何も会社に依存しようという人だけが会社に居残っているわけではありません。
会社員で居続けるという経済的・精神的リスクを把握した上で、会社員でいようという選択をしている人もいます。
そういう人は、お金のことをまじめに考えています。養育費はどうしようとか、退職後の生活はどうしようとか。
数としては、かなり少数派だと思いますが、もしそういう人がいれば、自分のやっていることをシェアして上げると良いでしょう。
会社員でいようが、独立しようが、結局お金が必要なことには変わりないので、知っている情報を提供するようにすれば、何かしら相手の役に立てるのかなと思います。
■反面教師として
あと、退職する気が全然ない、お金も貯める気もほとんどない。そういう人は反面教師として見ていくしかないでしょう。
基本的には、そういう人とは、決して群れないようにすることが大事です。
前述したように、お金と時間、そして精神的なエネルギーをとことん削がれてしまうことになります。
会社の人間関係については、本当に用心深く関わっていくしかないですね。
■相手のいい点を見つける
反面教師として見るだけでは、おそらく自分自身も腐ってしまう可能性もあるので、可能であれば、相手の良いところを3つくらい挙げられるようにしておくと理想です。
早期リタイアする気のない、お金の知識がほとんどない人は、どんなに仕事ができていようがどうしようもない人と見てしまいがちですが、
切り口を変えれば魅力も見つかるのではないかと思います。人の悪い点だけでなく、良い点も把握しておくと、幸福感が増すような気がします。
ただ、これについては、無理な場合は、無理して良いところを見つける必要はありません。自分の感情に嘘を付いて思考を変えようとまでしなくて良いのです。
本当に「嫌い」なのであれば、その感情に素直になってもいいと思います。この宿題は、すぐにやれ、というわけではないかと思います。
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【関連記事】離職率の低い定年まで働ける会社に勤めるのは本当に幸せなの?
離職率の低い会社に就職できることが幸せとは限りません。
離職率は、単純に働きやすさだけではなく、転職・独立に対する意識が低くても上昇してしまう数値だからです。
同じ会社に定年まで働く。高卒なら懲役42年、大学院修士卒でも懲役36年です。(60歳で定年退職する場合)
これが幸せとは、到底思えないですよね。