自己啓発書とか読んだりしていて、最近感じることがあります。それは書籍の行間を読めるようにして、本来の意味を読み取ることが必要だということです。
逆に言うと、書いてあることを鵜呑みにして、単なる信者になっては成果が出ないと感じるのです。
決して自己啓発書を読んだり、いろんなセミナーに出ることを否定する気はないし、むしろ必要性を感じたら、少し高額なセミナーでも将来回収するつもりで自己投資するべきだと思うし、自分もそうしています。おそらくこの2年間で100万円ぐらい使ったと思います。
ただ、そうやって過ごしてきて感じることは、ただ書いてあることをそのまま読み込むだけでは、内容を理解しきれないということです。
■原理原則と具体例は違う
自己啓発書に書いてあることや、セミナー講師が語っていることをそのまま受け取って、なぜ成果が出ないのか、というと、だいたい多くの書籍やセミナーでは、具体例が語られることが多いからだと思います。
成功するために遵守しないといけないのは、原理原則です。しかし、多くの原理原則は抽象的に語られているため、読者や受講生の頭には入ってこないでしょう。そこで、多くの場合具体例が出てきます。
これを鵜呑みにしてしまうと、なかなか成果が出なかったりします。これは自分も最初はなかなか気付きませんでしたが、実際にそうです。
書いてあることの真意を読み取れると、気持ちが楽になるし、軸がブレなくなったりはしますが、今でも自分は結構勘違いしているところがあるように思います。
これは日々の経験と継続学習で気付きを得て磨いていくしかないと思いますが、最初は結構この罠に引っかかります。行間を読み取るって、大事ですね。
■よくある具体例
〇会社を辞めたければ成果を出してからにしよう
「会社なんて辞めて自由になろうぜ!」「いつまで会社の奴隷でいますか?」という言葉をよく聞くなあ、なんてことを聞くかと思えば、
「仕事の意味付けをするようにしよう」「独立したければ成果を出してから会社を辞めよう」という言葉もよく聞きます。結論から言うと、どっちも正しいと思います。
たしかに会社を辞めるのであれば、副収入が十分得られてから、そして会社で業績を出せるようになって、仕事の意味付けをしてからにした方が理想と思います。自分だってそうしたいと思って、今まで会社に残ってきました。
しかし、最近思うのは、もともと仕事が好きでない、働いている人も好きでないのに、働き続けるのは強大なストレス要因になるということです。
嫌いなことで意味付けなんてできるわけがありません。バックれるのはどうかとしても、嫌なことから逃げることも必要です。でないと、心が壊れてしまいます。
日本の企業社会の最大のリスクはうつ病になることですが、これに対処するには、「会社を辞めてでも好きなことで生きていく」もしくは「好きになるまで仕事を続けてみるか」のどちらかになります。これはどちらも正しいのです。
前者の選択が正しい人もいれば、後者の選択が正しい人もいるのです。よって、「会社なんてさっさと辞めようぜ!」というのも、万人に当てはまるものではないのです。
ただ、一番悪いと思うのは、独立や転職も考えず、副業も投資もせず、会社にべったり居座ることです。これだけは絶対に避けたいです。会社に残るにしても、辞めようと思えば辞められる状態にしておくのが理想です。
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〇お金は使えば使うほど回ってくる
「お金は溜め込んだって死に金だよ」「敢えて高い物を買ってモチベーションを上げよう」「20代は金融商品に投資するより自己投資」という、いかにも「お金は使えば使うほど回ってくる」と言わんばかりの言葉を耳にします。
これは勘違いすると怖いですね。本当に自己投資の名のもとに、じゃんじゃんお金使って、30歳になってもお金が全然残ってない。将来必要となるお金すら溜まっていないのは悲惨と言えます。
たしかにお金の使い方で、自己投資、浪費、消費では自己投資を最優先させるのは言うまでもないですが、だからといって若いから、独身だから、という理由でスッテンテンにしてしまうのはあまりよくない。
いざというときにお金が必要になることがあります。会社員になればうつ病のリスクもあります。絶対に必要なお金は貯金するなり投資するなりして増やすことが必要です。
予め貯蓄額を決めておいて、残ったお金で自己投資。自己投資と蓄財は相反するところがありますが、バランスが必要と感じます。自己投資と浪費は紙一重であることも認識しておきたいところです。
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〇まずは与える人になりなさい
自己啓発書で、まずこれを語っていない本を見たことがありません。成功するためには絶対に外せない要素です。これは間違いないと思います。
奪う人は絶対に稼ぐことはできないでしょうし、そもそも人に見放されるのは言うまでもありません。しかし、この自己啓発の超基本と言える黄金律、これも少し罠があるように思います。
これを勘違いしてしまうと、万人に対して与える人になろうとしてしまいます。これは大変です。自分と合わない人、必要でない人、嫌いな人にまで、なぜ与え続けないといけないのでしょうか?
何か目的があってそうしているならともかく、人間関係の断捨離に罪悪感を感じる人も多いです。でも、これは心が壊れます。そもそもそれではただの八方美人ではないですか。
「与える人になりなさい」は「付き合う人を慎重に選ぶ」とセットだと思います。自分の周り全員に対して与え続けるのは不可能です。
自分にとって重要と思う人、成功してほしい人にだけ「与える人」になれば良いと思います。どうでもいい人は、切り捨てても良いかと、考えています。特にドリームキラーは、目も合わせてはならないと感じています。