自己啓発書では、よく「家が欲しいなら、どんな家に住みたいか具体的に想像しなさい」「フェラーリでもポルシェなり、欲しい車の写真をノートに貼りなさい」なんてことがよく書かれていますが、
物欲のない人にとっては、正直ピンと来ないところです。願望に家とか高級車がインプットされていないので、よくテレビに出てくるセレブの派手な生活を見てもあまり心を動かされないのです。
自分もどちらかというと物欲のないタイプです。別記事で書いているように、大金持ちにならない限りは家を買うようなことはしないでしょうし、車も、ベンツやらアウディを生で見れば「乗ってみたい」という気持ちは起こりますが、だからといって別に買いたいと思わない。
物欲のある人から見れば「つまらない」と思われるかもしれませんが、だからといって物欲のない人は夢とか願望とかが全然ないわけではありません。
人間の欲望の違いは、価値観の違いに繋がるので、夫婦間だとケンカになりやすい部分でもありますが、この物欲の有無の心理の違いについて、思うところを書いていきたいと思います。
■物欲のある人
自分のブログでは、いろんな記事で節約や金融商品への投資に対する必要性を書いています。
できれば家とか車とか、高い服やら時計やらにお金を使う前に、堅実に金融商品に投資して資産を増やし、その利回りの中から欲しい物を買うようにしたいと思っています。
でも、だからといって物欲のある人を否定する気は全然ないです。物欲のある人に、家を買わない、車を買わないというのは苦痛感情を伴います。
これは会社を辞めて自由の身になりたい人に、一生社畜でいろと言っているようなものです。
物欲のある人は、「あれが欲しい」とか、芸能人や、雑誌に載っているモデルを見て「ああなりたい」と思うことで、自分を前に進める原動力にしています。
ベンツやポルシェ、セレブの身につけている物を見て、心をウキウキさせていて、それがモチベーションになっています。
今買うお金がなくても、それを買うために、いっぱい稼ごうとするのです。その方が仕事のモチベーションが上がるのです。
また、自分の見せ方を考えて、敢えて高い買い物をする人もいます。どういう相手と接するかをしっかり考えてのことであれば、これは立派な自己投資です。
だからといって無理して、貯金を全部叩いて、借金してまで買うのは後々自由を脅かされるのでどうかと思いますが、物欲のない自分でも、会社を辞めて経済的に自由を手に入れることができるようになったら、高級車を買ったり、身なりにお金を使ったり、そういうことはすると思います。
ただ、物欲のない人は優先順位が、物欲のある人とは逆になっているだけのような気がします。
■物欲のない人
物欲のない人は、家も車も高い服も時計も欲しがらない代わりに、物ではないものを欲しがっています。
別に何も欲しくない、手に入れるのを諦めている、そういうマイナス感情から発生する心理ではありません。(たまにそういう指摘をする本とかブログ記事もありますが、これはあり得ない)
別記事で書いている通り、借金してまで家を買ってしまっては、大幅に自由を奪われてしまいます。
自由が奪われるということは、他の選択肢がなくなることになります。
家を買ってしまうと、お金がなくなります。お金がなくなると会社を辞めづらくなります。いずれ会社を辞めて独立したい人にとっては、これほど苦痛なことはありません。
お金がなくなると将来生まれる子供の教育にお金を使えなくなります。当然寄付もできなければ、大事な人にプレゼントしたり、奢ったりもできなくなります。他人にお金を使うことが難しくなります。
物欲のない人は、物以上に強烈に欲しいものがあるのです。独立志向の人で物欲のない人が多いのはこのためです。もっと自分にとって大切なことにお金を使いたいのです。
物欲のある人は、物欲を満たすことで幸福感を得て、それが生きるモチベーションになりますが、物欲のない人は、別のところでモチベーションを得ます。
この大きな違いがありますが、共通するのは、どちらもお金が必要ということです。生きたいように生きるためには、何といってもお金が必要です。
どちらの欲望を満たすにせよ、日頃からお金を意識した生活が必要なんでしょうね。
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物欲のあるなしもそうですが、夫婦間で話し合いが最も重要だと感じるのは、お金に対する価値観だと思います。
特に、上の記事に書いてあるようなことは、結婚前にじっくりと話し合った方がいいと思います。
※2015.12.29追記
【関連記事】物欲を持つことが実に虚しい理由4つ|結局はすべてを失う
自分はどちらかというと、物欲のない人です。むしろ、物欲を持つことが虚しいとさえ考えます。
その理由について、思うところをいろいろ書いてみました、良かったら併せてご覧ください。