久しぶりに保険に関する記事を書きます。今回はシングルマザーの生命保険の加入についてです。
シングルマザーの方の保険の加入の必要性については、別記事で少し書いていますが、今回はもう少し詳しく書いていきたいと思います。
というのも、基本的に自分は生命保険の加入(掛け捨ても貯蓄型も)は必要ない。極力入らないようにするものと思っていますが、これも各々の経済状況や環境によって違ってきます。
「保険貧乏は避けたい人が知っておくべき大事な6個のポイント」という記事や「若者の死因から20代独身の生命保険の必要性を検証してみた」という記事を書いているとおり、
一般的には自分は保険不要論者に近い考えの持ち主かもしれませんが、それでも、掛け捨ての保険に入る必要があるかもなあ、と感じるのがシングルマザー、シングルファーザーの人達です。
ということで、医療保険、生命保険両方の観点から、シングルマザーの加入の必要性について思うところを書いていきたいと思います。
■医療保険→×
【参考記事】医療保険は必要?不要?判断基準が難しいと考えている人へ
言うまでもなく医療保険は掛け捨て型の保険なので、お金がない人向きの保険になります。
しかし、上の参考記事でも書いている通り、医療保険は本当にお金がない人向きの保険です。
どういう人が入る必要があるかといえば、貯蓄がまったくできない人です。
今の高額療養費制度であれば、総医療費が1,000万円でも、自己負担額はわずか18万円程度だったりします。これは標準月額報酬額が28~50万円の人の場合です。
さらに収入が低ければ、自己負担額はさらに57,600円まで下がります。
いくら昨今は格差社会と言われているとはいえ、このお金をすぐに用意できない人は非常に稀ではないでしょうか。
充分貯蓄で賄えるのであれば、掛け捨ての保険に入るのは、無駄以外の何者でもありません。これは月々の負担額が比較的低い医療保険でも同様です。よって、シングルマザーでも魅力的な医療保険は存在しないのではないかと思います。
■生命保険→△
シングルマザーの場合、もしくは専業主婦家庭の場合、生命保険の加入が必要になる確率は、共働き夫婦よりも断然高くなってきます。特にシングルマザーの場合はそうなります。
これは夫婦であれば、片方が万が一の事態に陥っても、残された方が働いて収入があれば、何とか子供たちを養うことができるからです。
専業主婦(主夫)家庭でも、働いている方が亡くなってから残された方が働くようになれば、特に問題ないわけです。
もうお分かりのとおり、シングルマザーの場合は、そういうリスクヘッジが効きません。自分が死んだら子供を養う人は基本的にいなくなりますので、不足分を賄えるように、必要最低限の定期保険は検討の余地ありです。
それでも個人的には逓減定期保険とかで充分なような気がしますが。
ただ、子供を育てながらも安定的に貯蓄が充分できるようになってきたり、再婚したりするようなことになれば、即解約、もしくは保障内容の見直しが必要になります。
環境が変われば、保険の必要性も変わります。月並みな言い方ですが、環境の変化に伴って生命保険の見直しは必要なんでしょうね。