場所を問わない仕事でもっと自由自在な生き方を|地方移住にデュアルライフに

シェアする

脱東京

場所を問わない仕事をして、もっと自由自在に生きたい。本当は地方や海外に移住したい。東京と地方のデュアルライフを実現したい。

自由の欲求の強い僕は、これまでこのようなことを妄想(?)しながら将来の夢を描いていました。「脱東京 仕事と遊びの垣根をなくす、あたらしい移住」(本田直之著、毎日新聞出版)という本には、地方在住やデュアルライフを実現させ、バリバリ活躍している人が紹介されています。

僕の理想としているライフスタイルにも少し近いと感じましたし、何といっても、「もっと固定概念を外して生きよう」と思えた本でした。

■脱東京というよりは脱固定概念

この本では、東京を出て、地方移住を果たして、そこでもバリバリ活躍していたり、東京と地方のデュアルライフを実現させた人が多く紹介されていますが、個人的にはタイトルの「脱東京」というより、「脱固定概念」という感じの方がしっくり来た1冊です。

独立して地方移住とか、デュアルライフとか、ノマドワーカーという言葉が出てきた数年前からよく出てきた言葉ですが、どこか、それなりに成功した人しか実現できない印象がありました。

独立したいとは思っていましたが、なかなか実現は難しい、そして、デュアルライフなんかもっと難しい。そんな思いを、潜在的に持っていたような気がしましたが、この本を読むと、そんな固定概念が少し崩れました。

会社を東京に残したまま地方に移住しちゃった人、1年おきに東京と宮崎の引越しを繰り返している人、何度も東京や他県を行き来している人。

こういった人たちのリアルな声を知ることで、場所を選ばない仕事というのは、実はそんなに遠い世界ではないことを実感します。

■実際に脱東京を見たことがある

もちろん、実現させるためには必要なこともあり、自分でも突破しないといけないことはたくさんありましたが、実は、こういう場所を選ばない生き方をしている人は、僕もリアルに目撃したことがあります。

たまにいませんか?facebookとかで見ていて「この人はいつもどこにいるんだろう?」という人。

昨日は大阪にいたのに、今日は福岡にいる。でも、この人の拠点は東京だよなあ。特に自営業の人に多く見られると思うのですが、そういう人は結構多い気がします。

地方移住、デュアルライフとはいかなくとも、実際にホテル暮らしをしているような人は何人か見かけたことあるので、この本田さんの著書に書いてあるようなことは、実現可能だなと思えました。

■縁のある場所に住もう

この本で印象的だったのは、じゃあ実際に地方移住したりデュアルライフしようとする場合、どこを拠点とするか、ということですが、「縁を感じる場所に行きましょう」と書いてあったことです。

つまり、人間関係のある場所に行きましょう、というふうに、僕は捉えたのですが、たしかにそうですね。

いきなり会社を辞めて、知らない土地に移住して、新たに人間関係を作り直すのではなくて、既に人間関係のある場所に移住する。

何となく住みたい場所はいくつかありますし、僕も昔旅エッセイを出版した影響で、縁を感じた場所はいくつかあるのですが、よく吟味して移住する場所を決めていきたいと思います。

■永住しない

もう1つ、脱東京というより、脱固定概念と感じたのは、この本で紹介されている人のほとんどが、移住した場所に永住を考えていないということです。

移動の自由を重視しているというか、住む場所を流動的にして、固定した棲家を持たないという考えの人がほとんどだということ。

これは僕も大賛成です。僕はこのブログで「絶対に家は買わない。百歩譲ってもスモールハウス」と公言いていますが、これは住む場所を固定したくないからです。

住む場所を流動的にすることで、常に選択に自由を与える生き方。これこそが僕の理想とする人生。あくまで自分のビジョン、生きる目的が第一で、それを果たすためなら、住む場所を変えることも辞さない。そんな生き方こそが理想です。

■地方はやっぱり安い

僕自身、東京と地方どちらにも住んで感じたことですが、地方はやっぱり何かとコストが安い。家賃もそうだし、食費もそうだし、交通費もそうだし、そして移動のストレスも少ない。

この本でよく出てくる「可処分所得があがる」というのは、たしかに地方に住んでいて実感することです。

支出をカットできるということは、少ない収入でもやっていけるということ、そうなると仕事のやり方の選択肢も上がってくるということです。

■東京も悪くはない

じゃあ、決して東京に住みたくないか、と言われると、別にそうではない。東京にも実際にメリットがあります。

これまで副業で講演とかしましたが、ほとんどが東京で講演しましたし、出版社の98%は東京にありますし、情報のインプットという点でも、どうしても都市部の方が充実してきます。

逆に不要で役に立たない、情報弱者をターゲットにしたようなものも、都会の方がウヨウヨしている感じがしますが、それでも有益な情報も都会の方が多いので、都会のメリットは大きいと感じます。

ネットだけで完結する仕事なら地方でも良いかもしれませんが、リアルな場でも仕事するのであれば、どうしても東京に行く必要は、まだあるだろうなあ、と感じています。これはあくまで個人的な視点ですが。

■移住に成功するのに必要な能力と思考

それでは、実際に移住するのに必要な能力と思考はなんだろうか。これは、著書の第5章で書かれています。全部で22個ありますが、これは全部必要な能力だろうな、と感じました。一部だけ紹介します。

これは地方移住に限った話ではなく、早期退職・独立を目指す人全員に言えると思いました。

・発信力があること

個人がメディアを持てる時代、ブログもSNSもインスタもある。それを有効に活用して有益で面白い情報を発信していく。

・ナイスである

人柄が良い、すばらしい人間性を持っている。価値の交換を理解している。

・依存しない

既に何か地域に貢献できる何かを持っていること。挑戦者であること。

・生活水準ではなく、生活の質を上げること

可処分所得が増えたり、自由な時間が増えること、ストレスが軽減されることに価値を感じる。

・二毛作の発想ができる

1つのことに対して、いくつものアウトプットが考えられること。

■関連記事

【関連記事】毎日が息苦しいと感じたら|何を捨て何を残すかで人生は決まるby本田直之

同じく本田さんの著書、「何を捨て何を残すかで人生は決まる」の書評です。今回紹介した「脱東京」にも通じるところがあると思います。

シェアする

フォローする

この記事をお届けした
解放デビューの最新ニュース情報を、
いいねしてチェックしよう!
スポンサーリンク

スポンサーリンク