自分は長らく仕事ができないという思い込みがありました。何年も会社員を続けてきて、「別に自分がいなくても仕事が回るんじゃないか」とか、いまいち成果を上げたような気にならなかったり。
また、周りから「これじゃだめだ」「使えない」「仕事ができない」とか心無い言葉を浴びたりして、本当にそう思い込まされたりすることもありました。しかも自分の場合、その後褒められるようなことがあっても嬉しくなかったんですよね。たぶん、好きな仕事をしていなかったのだと思います。
■思い込みがもたらす不幸
この、仕事ができないという思い込みは、とにかく人を不幸にします。仕事ができない→自分には価値がない→自己愛の欠如ということになります。要はすぐにうつになるのです。
(1)仕事が嫌になったので、会社を辞めたい。
(2)会社を辞めても、「自分は使えない」のだから会社を辞めても野垂れ死ぬだけ。だから辞められない。
(3)誰も信じられなくなる。人間が嫌いになる。
(4)毎朝起きるのが憂鬱で、日曜の夜どころか土曜の朝から憂鬱になる。
(5)生きるのが辛すぎる。楽しいことなんて何一つない。
会社の仕事で、1回でも自分が使えないと思い込んでしまうことで、ここまで強烈な負の感情に支配されてしまうのです。
できれば、このような思い込みに支配されないで生きたいところです。ということで、この思い込みを取り払う必要があります。
〇副業する
もしかしたら、単に向いていない仕事をしているだけかもしれません。どんなに仕事のできる人でも、向いていない仕事で本領発揮することは不可能です。
本当は、社会に大きく貢献して、莫大な富を得る力があるのに、向いていない仕事をしているがために、傍から見たら、ただの自信のない人になってしまっているケースもあるでしょう。(←成功者の話とかで、似たような話よく聞きませんか?)
自分の向いている仕事を求めることになりますが、これは会社内で見つかるとは限りません。すぐに担当替えや異動が受理されるわけではありません。(訴えてみるのは大事ですが)
また、もともと組織に向いていない人もいます(←自分がそうです)。もともと組織に向いていない、独立したほうが本領を発揮できるのに、会社員をやってしまっている人がどれだけ多いか。
組織に向いていないと思ったら、会社の給料以外の収入を得るように、つまり副業しましょう。でも、副業の選び方は大事です。
これは副収入を得て、生活を楽にしたり、独立の準備をする意外にも、メンタル面での効果が大きいんです。「あれ、おれって仕事で使えない人間だったはずなのに……」「おれってできるんじゃないか?」と、つまりセルフイメージを上げることに大きく役立つのです。
副業は何もお金だけの問題ではありません。その人の自信を取り戻させるためにも、絶対に必要なことなのです。
〇付き合う人を変える
仕事ができないという思い込みをしている人の大半は、やはり周囲の評価もいまいちだったりします。そもそも周りの評価を気にする時点でどうかと思いますが、閉鎖的な会社組織内ではやはり気になってしまうものです。
人間関係に直結してしまうからです。自分のことをよく思っていない人に心を開くことは、そんなに簡単なことではありません。
また、周りから「お前使えない」とか「これじゃだめだ」と言われたりすると、おそらく人間不信になると思います。人を信頼するには時間がかかりますが、誰も信じられなくなるのは簡単です。
ここまで追い詰められたら、職場以外の人間関係を求めて、視野を広げていくしかありません。辛いことを乗り越えてきた感じのする人や、自分よりお金を持っている人、お金を稼いでいる感じの人と仲良くなれたら最高ですね。
【関連記事】辛いことを乗り越えてきた人が放つオーラには4つの特徴がある
なかには、人と関わるのが苦手だから仕事ができないと思っている人もいるかもしれませんが、これもだいたい思い込みです。本当に人間嫌いな人は、かなりまれです。
もしかしたら、このように付き合う人を変えるだけで、職場の人間関係に対する見方が変わるかもしれませんし、適切な天職が見つかるかもしれません。
今まで本音を隠し続けた職場の人に対して、相談する勇気が出てくるようであれば、良い方向に向かいそうな気がします。