ネガティブな理由だけで進路を選ぶと地獄にはまる|進学・就職・転職・独立

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進学、就職、転職、独立……。長い人生、進路の決断を迫られることは多いです。

僕も進学に就職に進路の決断を迫られることは多かったですが、今思うとネガティブな理由で進路を選んでいたような気がします。

「〇〇の仕事がしたい!」「〇〇に興味がある!」「〇〇で誰かが喜ぶ顔が見たい!」などの明確な願望というよりは、「この仕事よりはましだろう」「こういう生き方はしたくない」そういう理由で選んでしまうことが多かったです。

こういうネガティブな理由はもちろん就職や転職では不利になりますし、退職の意思を会社に伝える際も揉めます。

仮に何とかうまく就職できたりしたとしても、あまり幸せな人生は期待できません。これは自分の人生を振り返ると実感します。

■受験科目だけで選んだ大学進学

まず、自分の高校時代にさかのぼります。大学進学と言えば、どこの大学の何学部に受験するか決める必要があります。

また、それを決める前に理系に進むのか文系に進むのか決める必要があります。

僕は、理系に進みましたが、理系に進んだ理由は得意科目と苦手科目です。子供の頃から小説を書くことが好きだった割には、国語と英語が苦手でした。

映画は文系理系問わず必須科目ですが、理系に進めば国語が必要なのはセンター試験くらいで、二次試験や私立大学の受験に国語は必要ありません。

一方で数学は得意でした。物理や化学も悪い成績ではなかったので、理系に進みました。文系に進んでいたら、入れる大学が極端に減ってしまうからです。

得意とか苦手で大学の進路を決めることが悪いとは決して思いません。得意科目で攻めたほうが入れる大学は多くなりますから、選択肢が増えます。

しかし、僕がいけなかったのは、進路を選ぶ理由がそれだけだったことです。

「〇〇工学を学びたい」とか「医療の道に進みたい」とか「数学者になりたい」とか、そういうのは全然なかったです。

結局工学部に進んだのですが、これも受験時の得意科目の比重とかで決めています。とにかく大学に入れれば良かったのです。

願望の明確化というものを全然してこなかったので、大学時代は授業とか全然見に入りませんでしたし、貪欲に物理を勉強したりとか、何かに興味を持ったりとか、そういうのは全然ありませんでした。

知識偏重の大学受験で使う脳みそは、ビジネスでは何も役に立ちません。この無機質な進路選びは、大学生活の後半、研究室に配属されてから化けの皮が剥がれることになります。

■研究職を避けて就職

工学部など、理系の研究室を経験した人は感じる人多いと思いますが、大学の研究室の人間関係は思った以上に閉鎖的です。

研究内容そのものよりも、研究室の雰囲気に馴染めないと生き地獄です。学部4年~修士2年まで、かなり生き地獄でした。

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しかも手先が不器用なくせに忙しい実験系の研究室に入ってしまったので、もう大変でした。今思い出すだけでもゾッとします。

就職活動は、研究室から一時期逃げ出せる心のオアシスとさえ感じたくらいです。就活のストレスを感じないほど、研究室で溜まったストレスはほぼ末期状態でした。

それぐらい研究室に嫌気が差していたので、就活では研究職を避けるようになります。メーカーの研究所とか訪問しても、「また今と同じようなストレスを感じてしまうのか……」と思うと、とてもその進路を選ぶ気にはなりませんでした。

一応技術職ですが、研究所に配属される確率の低い会社を選ぶことにしました。研究職に就くよりはましだろう、ただそれだけの理由です。

ネガティブなアプローチで選んでしまった会社でしたが、当初は研究室のストレスから解放され、「二度とあの時の思いを味わいたくない」と思って必死に仕事を覚えようとしました。それなりに楽しい日々を送っていたと思います。

しかし、30歳を過ぎたあたりから、雲行きが怪しくなります。

■組織に縛られたくないから独立?

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よくよく考えてみると、自分はフリーランスに向いている性格です。自由の欲求が強く、一匹狼のように、自分でぐいぐい進んでいきたいタイプです。

協調性がないと見られがちな一方で、自分1人で動ける仕事はとても快適でした。

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なので、組織に居続けると息苦しくなります。30歳を過ぎると会社での立場も変わってくるので、その傾向は顕著になります。

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このまま会社生活を続けることに疑問を抱くようになります。毎朝「なんとなく憂鬱」な状態が続き、フラストレーションはたまり、そして爆発します。

そうなると、今度は「組織から逃げたいから独立したい」という思いが強くなります。

でも、それだけでは就職を決めた頃のネガティブなアプローチと何ら変わりません。何となくこのまま会社を辞めても幸せになれないような気がしていました。

■ようやくやりたいことを見つける

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そんな時、数年前に1冊の本を出版しました。商業出版なので印税が入ります。

商業出版する際、何冊か出版社から献本されます。その前にゲラを確認したりしますから、製本のデザインを見たりするのですが、それでも完成した自分の本を見たときは、やっぱり嬉しかったです。

会社を辞められるほどのベストセラーにはなりませんでしたが、その後テレビや新聞の取材、講演のオファーを頂いたりしました。

その何年か前に出した本は、本当に書きたかった内容なのかと言われれば、今思うとちょっと違うのですが、それでも本当の自分がいるような気持ちになりました。

夢の実現を模擬体験したような気分です。

その後、やはり自分は文章で食べていきたいと思い、小説の新人賞に応募したり、ブログを開設したりしています。

ようやく、やりたいことが見つかったような気がします。ブログと並行して、これからいよいよ小説の執筆に着手していこうと思っています。

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