同じ会社に長く勤めるのは実は怖い理由5つ|こんなはずでは……

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高校を卒業してから働き始め(18歳)、定年退職まで同じ会社に長く勤め続ける(60歳)となると、実に42年間も同じ会社で働き続けることになってしまいます。

継続雇用制度なんかを使うと、65歳まで働くこともできますから、そうなれば47年間です……。

ほぼ半世紀もの間、同じ会社に勤め続けるなんて、自由の欲求が強い自分のライフスタイルとは違うので、個人的に抵抗の強いところですが(実際に独立願望が強いです)、

業界によっては、このようにずっと同じ会社に勤め続ける人もかなり多いです。

同じ会社に勤め上げることが決して悪いこととは思わず、幸せな生き方の1つとしては理解できるのですが、それが安全安心な生き方かと言えば、もちろん首を傾げてしまいます。

自分のように独立願望が強い人なんかは、この同じ会社に勤め上げるリスクについては敏感だったりするので、今回そのリスクについて、思うところを書いていきたいと思います。

■メンタルヘルスに悪い

前段で書いたように、ずっと会社員として働き続けることが決して悪いとは思わないですし、人によってはそれが一番幸せな選択だったりすることもあると思います。

大人数の組織でないと遂行できないプロジェクトなんかは結構世の中には多いので、そういう仕事にやりがいを感じる人は独立するよりも転職を選ぶか、今の会社に残って仕事をしていった方が良いでしょう。

問題なのは、「会社を辞めたら行き場を失う」ような状態になってしまうことです。

敢えて今の会社で働き続けることを選んでいるのではなく、辞めたら収入源がなくなってしまうから辞めるに辞められない。

「宝くじで1億円当たったら会社辞めます」と言う人は多いですが、では実際に今すぐ辞められるような状態になっている人はほとんどいないでしょう。自分もですが……(少なくとも1億円には程遠い)。

こういう行き場を失った状態は非常にメンタルヘルスに悪い。職場内の人間関係がこじれたら、もう終わりです。自分に合わない仕事を担当したら、もう終わりです。精神崩壊に突き進むしかなくなるのは容易に想像付くと思います。

■お金に対する知識が身につかない

行き場を失わず、数ある選択肢の中から、今の会社を選ぶか、他の会社を選ぶか、独立するか自由に選べるようにするには、お金に対する知識が必須になってくるのですが、

同じ職場の人で金融知識に強い人はどれだけいるでしょう?ほとんどいないのではないでしょうか?

家買ったり高い車買ったり、不要な保険に入ってみたり、毎週のように飲み歩いたり。それで投資もしない。金融に対するリテラシーの低い人が大半ではないでしょうか?

お金は将来の選択肢を増やす重要な道具であるはずなのに、その知識がないのは、自分を自分で束縛するようなものです。

同じ会社に長く働き続けている人ほど、投資の勉強会などに行ったり、家計簿をしっかりと管理する習慣が必要になります。なんだかんだで、人間を自由にしてくれるのはお金です。

■他業界で通用しなくなる

日本の会社で多いとよく言われているのが、転職したら、今の会社のスキルが全然使えないという状態に陥るそうです。

だとしたら相当悲惨ではないかと思います。非常に閉じられた世界で生きていくことを強いられます。もちろんリストラに合えばそれで終わりです。

同じ会社に働き続けることで、自力で生きる力がどんどん奪われていく恐れがあります。これは本当に怖いことです。

■友達がいなくなる

「もし今の会社を辞めても、定期的に会うような関係にある同僚はいますか?」という言葉をたまに聞きます。

うさんくさい情報商材の煽り文句になっていることもありますが、この問いかけ自体は決して間違っていないと思います。

実際に、自分がこういう質問されると、いつも「早く辞められるように頑張ろう」と思ってしまいます。

もし辞めても関係が続くような人がいない場合、本当に辞めたら一気に友達がいなくなることを意味します。

同じ会社に勤め続けてきたことによって、人間関係が全然なくなってしまうのです。

このリスクを抱えている人は結構多いのではないかと思います。

■生涯現役が叶わない

ここ数年は継続雇用制度なんかがあって65歳まで働くことができますが、それでもいずれは辞めることになります。

会社員は、基本的に生涯現役というのが叶わない人種です。

会社を辞めたら、これまで貯めたお金と退職金だけ、つまり金融資本だけで生きていくしかなくなります。

これまで投資は怖いとか思っていた人も、結局老後は金融資本で生きていくことになります。何だろこの矛盾。

以上、5つの同じ会社に働き続けるリスクについて書きました。決して会社員という職業を否定する気はありませんが、同じ会社に依存すると、どういうことが起きるか、だいたいこれで説明が付くと思います。

会社員でい続けるのも良いですし、独立して好きなことで生きていくのも良いですが、どちらも選択できるような状況にしておくことが、人間の成長の1つだと思います。

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もし良かったら、こちらも合わせてご覧ください。

ただ、僕は決して会社員という生き方を否定しているわけではないです。何度も言うように、選択の幅を広げること、逃げ道を多く作ることが大事だと言いたいだけです。

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コメント

  1. 匿名 より:

    同じ会社に勤める事は安心です。羨ましいですね。
    ただ、今の人達はなかなかできないでしょう。
    好景気・不景気が順繰りにやってきて、また技術革新で産業構造自体が
    変わりますので。
    実家の家業を継いだ方は、同じ会社にずーと勤められますが、それ以外の
    方は難しいでしょう。 むかしは、大企業に入り、定年までいれば退職金
    ・年金が保証されましたが、今は違います。新卒で入った会社が5年後、10年後
    存在するかわかりません。
     本当に何がよいのかわかりませんが、会社というよりも個人の技能の向上の
    方が仕事として需要なのではないでしょうか?
     ただ、人間社会、人間関係というモノがありますので、これが良好に進まなければ
    同じ会社に勤める事は難しいです。
     何が正しいのか、わかりません
     

    • 石井 裕 より:

      コメントありがとうございます。個人の技術向上、人間関係はとても重要ですが、どうしても合う合わないが存在します。
      合わないのに同じ会社に勤め続けるのは、本当に恐ろしいことだと思います。
      おっしゃるとおり、会社が存在するかわかりませんし、その会社が合うとも限りません。
      いつでも逃げれるように、個人の技術を向上させることが一番重要ですね。