【隠居生活したい】人生に疲れたら週休5日の快適生活はいかが?

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2016-02-04 20.12.58

「会社を辞めたい」「人間関係に疲れた」「もう毎日クタクタだ」会社員生活をやっていると、このように思うことは珍しくありません。僕もそんなことを何度か考えました。

それでも経済的に不安があったりして、なかなか踏み切れなかったりしますが、それでもいっそのこと、お金の心配は脇に置いておいて「隠居生活したい」と思ったりもします。

隠居に似た言葉に「セミリタイア」という言葉があります。リタイアというと、不労所得等で経済的自由を手に入れて悠々自適な生活という成功者のイメージがありますが、

一方で「隠居生活したい」というと、極力モノを持たず、生活コストをギリギリまで切り詰めて、その代わり必要最低限の仕事だけで生きていく感じです。

今回紹介する「20代で隠居 週休5日の快適生活」(大原扁理著、K&Bパブリッシャーズ)も後者のパターンの話です。

■著者の日々の生活

まず、この本の著者、大原扁理さんのやる気の微塵も感じられない著者紹介が興味深かったです。

愛知県生まれ。東京都在住。高校卒業後、3年間ひきこもり、海外一人旅を経て、現在隠居生活5年目。

いったい、どのような生活をしている人なんでしょうか。

タイトルに週休5日とあるように、働いているのは週に2日だけ。その他にこれといった不労所得もなく、収入源はこの週2日の仕事だけ。とはいっても、厳密には本の印税や取材のギャラはあると思いますが。

本を読み進めていくと、所得税が免除されるほどということですから、年収は103万円以下と思われます。

生活費は月に7万円程度。東京郊外で家賃28,000円の格安アパートを賃貸しているそうです。たしかに数は少ないですが、ネットで検索していると、東京郊外でもこのぐらいの物件がヒットします。(しかもシェアハウスとかでなく)

もちろん、著者はテレビも持ちません。食事は基本は粗食で、野草を取ってきて、それを薬味にしてそばやラーメンにふりかけています。

無理しない範囲で節約と著書で書いていますが、見ている限り、かなり切り詰めた生活。相当無欲の境地に達してるのではないかと思われます。

個人的に驚いたのが、このご時世で携帯電話、スマホどころかガラケーも持っていないということ。ちなみに、この本が出版されたのが2015年です。

■携帯電話を持たない

でも、本を読み進めていくと、どこかこの携帯電話を持たない理由というのが、共感できたりします。

よく考えたら昔はみんな固定電話で生活していましたし、グラハムベルが電話を発明するまでは、そもそも電話なんてなかった。生活必需品と思い込んでいた携帯電話ですが、実は単に「あれば便利」程度のもの。

しかも著書に書いてあるように、携帯電話を持っていると、どこか煩わしい連絡も入ってくる。必要以上に人と近い距離ができてしまいます。

携帯を持っているがゆえに、1人の時間を作れなくなってきたような、心の余裕がなくなってきたような、そんな感じがしました。

■結構素敵なライフスタイル

冗談抜きで、この本の著者の生活は、結構素敵なライフスタイルだと思います。

もちろん収入については、羨ましくない。週休5日とはいっても、特にこれといった不労所得はなく、週に2回は労働しているわけだし、しかも本を読み進めていく限り、結構仕事は大変そうです。

でも、逆に週に5日も嫌々会社に行って、土日と祝日だけ休みの生活に比べたらどうでしょう。遥かに良いのではないかと思います。

お金はないかもしれないですが、時間は大幅にあるし、週に2日しか仕事しないことで、ストレスもあまりないのではないかと思います。

よく会社員が「朝起きると憂鬱」とか言うじゃないですか。その状態が週5日であるよりも、週に2日の方が精神的な負担は少ないです。

毎日のような憂鬱は救いようのない気持ちになるけれども、週に1~2回であれば、うつな気持ちは、たしかに瞬間風速で吹き飛ぶかもしれません。

で、著者の週休5日の生活が、案外規則正しい。早寝早起きで粗食で健康的。テレビも何もないとはいえ、割と自由気ままに暮らしている感じがするし、何といってもストレスがない。

自分だったら、このストレスがない時間たっぷりの状況を利用して、ブログ書いたりアフィリエイトしたりする時間を増やしますけどね。(実際に今やっていますが)

■夢への準備期間としてなら取り入れても良いかも

とはいっても、個人的には未来永劫このような生活をしていたいとは思いません。

とはいっても、夢を叶える過程として、このような生活を、2~3年程度取り入れるのは良いかなと思います。

会社を辞めてしまうと、経済的な不安を抱えてしまいます。だからこそ貯蓄や投資も大事ですが、さすがにキリがないなあ、と思うことがあります。

時間的にもう待てない状態。早く独立して、自分の夢に向かって充てる時間を増やしたい。

でも、会社を辞めるわけなので、軌道に乗るまでは大幅な収入減を覚悟しないといけない。でも、であれば支出も大幅に抑えればいい。

そういう状態の時に、このような生活を取り入れて、シンプルな生活を確立して、大事なことだけに集中する。

好きでもないのに、正社員をずっと続けるのは、絶対に疲れ果ててしまいますからね。であれば、お金の必要のないシンプルな生活の方が、よっぽど理想的です。

■ダウンシフト関連記事

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今回紹介した「20代で隠居 週休5日の快適生活」は、一種のダウンシフトと思いますが、このダウンシフトという考え方、結構好きです。

ダウンシフト関連のおすすめ本としては、「減速して自由に生きる」という本がありますが、その本の書評と、その本の著者が経営するオーガニックバーについての記事も書いています。

【関連記事】低収入同士のカップルの結婚も同棲もしない、奇妙だが自由な17年間

フリーターと、フリーランスという低収入カップルの、結婚も同棲もしないまま17年間も付き合い続ける奇妙な関係を描いたノンフィクション。

お金はないけストレスもない。「〇〇しなければいけない」という固定概念がいかに人間を不幸にするかを考えさせられる1冊。

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