自分は世界で一番いらない人間だと思っている人におすすめの本

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2016-01-04 15.40.37

嫌なことがあったりして、ちょっと気分が落ち込んでいる時があります。

ちょっとどころか、「自分なんて価値がない」「自分なんていらない人間だ」と思い込んでしまうこともあります。

そんなときに自己啓発書に書いてあるようなポジティブな成功者の格言を見ても、何も響きません。それどころか拒絶反応すら起きてしまいます。

こんな気分の時に読むと勇気が出てくるのは、「死にたい」「消えたい」という壮絶な過去のカミングアウト。そして、今どう向き合って生きているのかが書かれた本ではないかと思います。

今回紹介する本は「死にたいままで生きています」(咲セリ著、ポプラ社)という本。

「自分なんて誰にも必要とされていない」「自分なんて誰にも好かれていない」「自分はいらない人間だ」と思っている人におすすめできる本です。

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■自己否定に苦しめられた人生

正直、この本を読んだとき、他人事ではないと感じました。波乱万丈な人生とは思いましたが、誰にも起こり得ることと感じました。

父親に「おまえは失敗作だ」と怒鳴られ、やがて母親にも裏切られた気持ちになり、「自分は世界で一番いらない人間だ」「私なんて、死んだほうがいいのかな」と思う自己否定感に苛まれた少女時代。

高校時代に家を出て、自傷癖が止まらず、メンタルクリニックを転々としても救われない、真っ暗な人生。

援交してみたり、年を偽って風俗勤めもしています。これも「自分をもっと愛してほしい」という気持ちが過剰に出てきたからだとか。

こんな「愛されるはずなんてない」「いつか必ず捨てられる」という不安と恐怖でグロテスクに塗り固められた心理状態は大人になってから、彼氏に対する罵倒、暴力に繋がっていきます。

「どうして愛してくれないの?」「どうすれば愛してもらえるの?」という自己否定に苦しんだ人生。著者は大人になっても苦しめられ、本書を書く3年ぐらい前にも自殺未遂を起こします。

■生きづらさと向き合う

そんな著者の転機となったのは、テレビの取材オファーが来た時ではないかと、読んでいて個人的に思いました。

自分の過去をカミングアウト(自己開示)する機会ができたのです。まだ「死にたい」とか「消えたい」という気持ちは残っているけれども、そんな今の自分と向き合って、カミングアウトするようになっていきます。

本のタイトルは、テレビの収録を迎えたタイミングで精神的に不安定になり、その時に涙を流してアドリブで発した言葉から付いたみたいですが、これが反響が大きく、著者に相談メールが届くようになったとか。

今でも著者はこうして本を出したり講演活動を行っているようですが、おそらくこれが「辛い過去のお役立ちポイント」ではないかと思いました。自己否定が徐々に自己肯定に変わっていったのではないかと思います。

辛い過去に感謝しよう、なんて思うことは容易ではなく、著者も最近まで苦しんだり悩んだりしますが、だんだん自分を受け入れることができるようになっていきます。

そして、自己否定の原因となった両親とも和解し、今の旦那さんに愛されていることも自覚するようになっていきます。

この辺については共感できる感動的なエピソードもありますが、ネタバレになるので、ここまでにしておきます。

自己否定から、徐々に自己肯定に。ずっと上昇し続けているわけではなく、「死にたいままで生きています」のタイトル通り、上ったり下ったりを繰り返しますが、それを受け止められるようになっていく。

著者の語る言葉に共感できる人が増えて、自殺者が1人でも減れば良いなと思いました。

■最も印象的な言葉

特に印象的だったのは、P148に書いてあった言葉です。ここに、本人の思いが詰まっていると感じました。以下原文まま

「無理」を認め、それを人に伝えるということは、見捨てられることを恐れる私にとって、簡単なことではなかった。だけど恐る恐るそれをはじめると、予想に反して、周りの人たちは、「できない私」をあたたかく受け止めてくれた。

(中略)

もちろんそれで離れていく縁もあった。だけど、ありのままの自分でつきあえる関係だけが残った世界は、とても居心地の良いものだった。

私を「死にたい」と思うほど追いつめていたものは、他社でも、世間でもなかった。自分に「いらない」と暗示をかけた私自身だったのだ。

■関連記事

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他にも、ちょっと気分が落ち込んでいる時におすすめできそうな本の書評をいくつか選んでみました。

エネルギーがプラスに転じている時は他の本をおすすめしますが、マイナスのときに読むと「ああ、これで良いんだ」と自己肯定できそうな本の書評ばかりです。

良かったら併せてご覧ください。

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