大切な人に思いを伝えずに後悔したくない|最後だとわかっていたならイラスト版

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「最後だとわかっていたなら」(ノーマ・コーネット・マレック著、佐川睦訳、サンクチュアリ出版)では、大切な人が、もし最後だとしたら、自分の思いを精一杯伝えられていますか?後悔しないですか?ということを考えさせられます。

大切な息子を亡くした著者が、その思いを書いた一篇の詩ですが、あの2001年9月11日に起きたアメリカの同時多発テロが起きたあと、世界中に広まり、有名になった詩です。

今回、「最後だとわかっていたなら」のイラスト版(つまり絵本)が発売されているとのことなので、購入してみました。

■他人にプレゼントしたい本

最後だとわかっていたならの詩を読んでいて思ったのは、これは自分だけで持っているのではなくて、他の人にもプレゼントしたい本だと思いました。

特に身近で親密な関係の人、何でも本音を語り合える仲間にプレゼントすると良いかと。特に恋人同士、夫婦同士のプレゼントにぴったりと思います。

特に自分の思いをなかなか恥ずかしくて言えない人、「ありがとう」とか「愛してる」の言葉が照れくさくて、なかなか言えない人にプレゼントするのがぴったりの絵本です。

「もし、大切なあの人が明日いないとわかっているなら、どうやって思いを伝えたいですか?」というコンセプトで書かれた一篇の詩。

自分の思いを、堂々と相手に打ち明けるきっかけになるかもしれないし、本当はしなければいけないと思いながら先延ばしにしていたことを実行しようと思うかもしれない。

大切な人、時間……、失ってしまったら2度と返ってこないものに、日々どうやって接していくか、どう過ごしていくか、いろんなことを考えさせられる絵本です。

僕が読んだのはイラスト版ですが、この優しいイラストと併せて読むことによって、感動が増幅されます。心が痛くもなり、暖かい気持ちにもなる詩。

■英語の原文もあり

絵本の最後に、英語の原文も掲載されています。ちなみに原文のタイトルはTomorrow never comesと、日本語版のタイトルよりも、もっとストレートな感じです。

感動的なイラストを見終わったあとに、原文も読んでみると良いと思います。英語の勉強にもなるだろうし。

■翻訳者の解説がまた胸を打つ

翻訳者は、かつてお姉さんを交通事故の後遺症で亡くされた過去があり、しかも東日本大震災に被災しています。それだけに、翻訳者の書いた解説もまた、胸を打つものがあります。(以下原文まま)

この詩を読んで心を打たれた日本中、世界中の人々が、「大好きだよ」「ごめんね」「許してね」「ありがとう」「気にしないで」という美しい音を、今日またどこかで、生み出している。

ちなみに僕のブログのコンセプトは、「今日は残りの人生のデビュー当日。ずっと笑ってなかった生活から解放され、スッキリした気持ちで残りの人生をスタートしたい」ですが、

後悔しない人生を送るためにも、毎日新鮮な気持ちで1日をスタートしたいものです。心地良い気分であれば、「ありがとう」とか「ごめんね」みたいな言葉が自然と出てくるからです。

一方で、普段からそのような言葉を口癖にすることで、自分の心のモヤモヤした部分が取り除かれるかもしれない。そんなことを考えさせられました。

■他の絵本の書評

【関連記事】ちいさなあなたへ|ちょっと親孝行したくなるような切ない絵本

この絵本も、どこか読んでいて切なくなります。これも大切な人にプレゼントしたい感じの絵本です。

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