橘玲著”残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法”文庫版の感想

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2015-09-07 17.20.21

今まで買って読んでみようと思いつつ、なかなか手に取らなかった本というのも結構多いです。積ん読どころか買ってもいない。

そんな本を読む機会というのは、おそらく文庫版となった場合ではないでしょうか。「文庫なら安いし、嵩張らないし良いかな」そんな感じで思い切って買って読んでみる。

今回書評に選んだ、「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」もその中の一冊です。著者の橘玲氏といえば、経済小説や「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」などの金融系のわかりやすい本で有名ですが、

この「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」はその両者でもなく、どちらかというと哲学書という感じです。

文字通り、格差が広がり、一億総うつ時代、自殺大国、そういうある意味残酷な世界で生き残るためにはどうしたらいか、それをわかりやすく考察しています。

初めて橘さんの本を読む人には少しちょっとクセがあるような感じがしてとっつきづらいかもしれませんが、他の自己啓発書やビジネス書とはまた違う観点での生きるヒントが書かれている本です。

個人的には、特に第4章「幸福になれるか?」の箇所は共感できるところが多かったです。

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■印象に残った文章

・「やってもできない」という事実を認め、そのうえでどのように生きていくかの「成功哲学」をつくっていくべきなのだ。

・「やってもできない」のなら、それがなんであれ、好きなことで生きていくしかない。

・友だちは、小学校・中学校・高校(幼稚園や大学でもいいけど)の同級生の間でしか結ばれないきわめて特殊な人間関係だ。

・友だちとは、時間軸だけではなく、空間的にも排他的な人間関係なのだ。

・遺伝子のプログラムはそう簡単には変わらないから、その末梢であるぼくたちも、当然のことながら愛と友情のしがらみのなかで生きていくしかない。

・日本の社会は(というか、世界のほとんどの社会がそうだが)、お互いがお互いを監視し、規制する濃密な人間関係が基本だ。

・安心社会で暮らす日本人は、仲間内では集団の規律に従うが、相互監視・相互規制のくびきから離れれば個人主義的(というか自分勝手に行動する。それに対してしっぺ返し戦略を基本とする社会で育ったアメリカ人は、仲間であるかどうかとは無関係に、人間関係をとりあえずは信頼(協力)からスタートさせる。

・愛情や友情なんてなくとも、ほんのちょっとしたきっかけさえあれば、誰でも世界のどんなひととも知り合うことができる。

・「日本的経営は社員を幸福にする」という、誰もが信じて疑わない「常識」はでたらめだった。日本人は、むかしから会社が大嫌いだった

・ムラ社会的な日本企業では、常にまわりの目を気にしながら曖昧な基準で競争し、大きな成果をあげても金銭的な報酬で報われることはない。

・彼らの絶望は、時代に適応できなくなった日本的経営そのものからもたらされているのだ。

・幸福の新しい可能性を見つけたいのなら、どこまでも広がるバザール(グローバル市場)へと向かおう。うしろを振り返っても、そこには崩れかけた伽藍(会社)しかないのだから

・多様性と流動性のあるバザールでは、ネガティブな評判を恐れる理由はない。不都合な評判を押し付けられたら、さっさとリセットして自分を高く評価してくれる場所に移っていけばいいだけだ。

・日本はいまだに強固なムラ社会が残っていて、だからぼくたちは必要以上に他人の目を気にし、空気を読んで周囲に合わせようとする。

・ぼくたちは生きるために、伽藍を捨ててバザールへと向かわなくてはいけない

・それでも能力があろうがなかろうが、誰でも好きなことで評判を獲得することはできる。だとしたら必要なのは、その評判を収入につなげるちょっとした工夫だ。

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橘玲氏といえば、「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015」という、お金に関する基礎知識について、とてもわかりやすく書かれた本があります。

個人的にお金の勉強の登竜門として最適だと思うのが、ロバートキヨサキの「金持ち父さん貧乏父さん」とこの本ではないかと思っています。

もし、これから自由になるためにお金を勉強していきたいという方は一読することをおすすめします。

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